建売新築一戸建てを販売していると、独身で住宅ローンを組んで新築を購入される方も時々います。
考え方も多様ですから。「結婚→新築購入」が普通だと思わないでください。
今回はそんな単身・独身で建売新築一戸建てを購入するための住宅ローンの話をしていきたいと思います。
単身・独身で建売新築一戸建てを購入する場合の住宅ローン
単身・独身で住宅ローン審査をするというところになってくると、現役不動産業者からすると「多少審査は厳しくなる」けど「そんなに大きく変わることはない」というのが感覚としてあります。
結婚してるかどうかで審査がちょっとだけ厳しくなるのはなぜ?
というようなところを解説していきます。
投資利用されることを恐れ審査が厳しくなる
基本的には結婚している人と独身の人で、その他の条件が全く一緒であればそこまで過剰に審査が厳しくなったり緩くなったりということはありません。しかしちょっとだけ独身の場合の方が住宅ローン審査は厳しくなります。
これはなぜかというと金融機関が「この人居住用ではなく投資用に不動産を購入するんじゃないの?」という疑いを持つからです。
住宅ローンというのは自分が居住するためのみに使っていい借入です。家族と一緒に居住するために借りる場合は銀行にとっては貸し倒れリスクが低く、だからこそ金融機関は低い金利で融資をしています。
それが「誰かに貸して収益を得るため」の投資のための借り入れだったとなると話が違います。ビジネスはうまくいかなくなるとお金を返済してもらえない可能性もあります。そういった意味で不動産投資用のローンもありますが住宅ローンよりも高い金利で融資することになっています。
独身で4LDKも部屋数要らなそうな人が建売新築買うという話になると。
金融機関も、本来は投資用のローンで借りるところを金利が安いからという理由で嘘をついて住宅ローンで借りようとしているのではないかと疑うわけです。このような理由から独身の方は家族のいる方より少しは住宅ローン審査が厳しくなる傾向にあります。
独身で住宅ローンを組むメリット・デメリット
独身で住宅ローンを組むメリットとしては
- 資産形成になる
というようなことが言われたりします。賃貸暮らしではいつまで経っても不動産は自分のものになりませんが、住宅ローンで購入すると資産形成にもなります。
また先ほどから解説している通り住宅ローンは驚くほど金利の安い融資方法になりますので、この方法を結婚しないからという理由で使わないのは損という考え方もあります。
逆にデメリットとしては
- ライフスタイルの変更がしづらくなる
- 新築で資産形成になっているのか問題
というようなものがあります。賃貸であればライフスタイルの変化にも柔軟に対応できますが、不動産を購入するとそんなこともしづらくなります。独身だから転勤などしやすいというような話も家を買ってしまうと難しくなります。
あと新築一戸建て購入が資産形成に役立っているのか問題もあります。資産価値の落ちにくい中古マンションなどを購入するのならまだしも、地方都市で新築一戸建てを購入するのは資産形成にプラスなのかという議論もあったりします。
最初は居住用でも後に投資用化する?
また金融機関が独身者の住宅ローン審査で厳しくなりがちなのには、購入当初こそ居住用で実際住んでいたとしても、ライフスタイルの変化で「居住用から投資用化」するということもあるからです。
例えば夫婦と子供2人の4人家族で住宅ローンで建売新築一戸建てを購入する人にとっては、自分たちは別の賃貸に引っ越し、その物件を誰かに貸して収益を得るというのは現実的にはハードルの高い作業になります。
- 快適な新築から賃貸暮らしに変更は奥さんが嫌がったり
- 4人家族で住める賃貸は住宅ローン支払いより高かったり
するからです。そういった意味では金融機関は安心して大金を融資できるわけです。
しかし独身者にとっては一人の意思で自由に引っ越すこともできますし、ワンルームマンションなどを借りてしまえば住宅ローンの支払いよりも安い金額で居住することができたりします。このように当初は住んでいたけど後に投資用として使われるリスクがあるので審査が厳しめになるという側面もあります。
銀行の審査は独身者のこんなところを見ている。
基本的にはそこまで過剰に審査が厳しくなるということはないといっている通り、審査する内容は同じで、年収や勤続年数や年齢や物件の担保価値などが見られるわけです。
ベースとなる審査はほぼ同じです。
そのほかに独身の方の住宅ローン審査では、「投資利用っぽくなさ」というのが見られたりします。
例えば実家や職場などに近いところに購入していると、全員が結婚するわけではないわけですから、自分で住むんだろうということが想像されたりします。逆に通勤な今までの生活のベースから遠いところで、独身で住宅ローンで新築を購入という話になると疑わしくなってきたりします。
あとは年齢など、30代後半くらいからの独身で新築購入は「生涯独身」という部分もあるのかな?ということを金融機関側も想像したりします。逆に20代前半でという話になると疑がわしくなってきたりします。
独身で建売新築一戸建てを買う人はどんな人?
それでは実際に独身で宅地建物一戸建てを購入する方はどんな方なのでしょうか。
冷静で理路整然とした男性が多い
実際時々独身で建売新築一戸建てを購入される男性はいらっしゃいます。傾向としては理路整然とした論理的な方が多いです。
- 基本実家などの近辺で家探しをしている。
- 金銭的なメリットを重視する。
- 商業施設や教育施設・医療施設の検討がほぼない。
- 検討していた物件が売れてもショックがらない。
- 独特な趣味を持っている
というような人が多いような気がします。
独身女性で買う場合はほとんどない
独身女性で建売新築一戸建てを購入される方はほとんどいません。
シングルマザーでお子さんと一緒に暮らす建売新築一戸建てを購入する方はいますが、未婚女性で不動産購入ということになってくると、セキュリティ面などもことも考えて中古マンションの購入が多くなってきます。
「若い+独身」VS「若い+既婚」
独身と既婚でもそんなに住宅ローンの審査は変わらないと言いましたが、審査の厳しさが結構変わるのが若い年代での独身と既婚です。
35歳で家族ありと35歳で独身の住宅ローン審査は正直ほとんど審査の厳しさの違いは感じないレベルですが、23歳で家族ありと23歳で独身の住宅ローン審査は体感結構厳しくなるイメージがあります。
23歳で1人で「建売新築買お」って人は普通いないですからね。
このように結婚しているかどうかでの審査の厳しさの度合いも年齢によって違います。
まとめ:単身・独身で建売新築一戸建てを購入する場合の住宅ローン
- 独身の方が多少住宅ローン審査は厳しくなる。
- 投資用不動産の購入ではないのかと疑われるので。
- 当初居住用でも後に投資用に利用されるリスクもあるので。
- とはいえ結構独身で建売新築買う人もいる
- 論理的な男性が独身で建売購入しがち
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