【IDS工法って何?】飯田産業さんなど飯田グループ系建売新築で使われている工法

IDS工法とは何か・サムネ 建売新築

建売新築一戸建てといわれてどんなイメージがあるかと聞かれると、安い・そんなに良くないというようなイメージの方も多いと思います。

ですが、最近の建売住宅では「〇〇工法」など構造に関する一押しポイントのある商品も増えてきました。

今回はそんな建売新築の工法のなかで「IDS工法」という飯田産業さんをはじめとする飯田グループさんで時々見る工法について紹介していきます。

IDS工法とは何か?

IDS工法とは、飯田産業さんのHPによると

I.D.S工法は「木造軸組-パネル工法」。木造軸組工法の設計自由度と構造用合板パネル工法の耐震性の高さをあわせもった工法

飯田産業HP

のことを言うようです。

飯田産業のIDS工法飯田産業さんHPより

いわゆる在来工法という柱と梁など線で支える構造の、面の部分にも「パネル」という構造用合板を施工して耐震性を上げる工法のことです。

ただ、このような工法は他にも多くのメーカーで用いられているといえます。多くの場合が「パネル」にどんな商品を使うかで工法の名前が違うというレベル感かと思います。

後述しますがIDS工法はHPに書いてあるそのままの「面材を使う工法」というよりは、「オリジナルの」面材や金物を使って作る工法のことを言うと考えられます。

IDS工法の正確な定義は?

IDS工法の定義についてはよくわかりませんが、多くの場合、

  • オリジナル耐力壁パネル
  • TロックⅡという固定金物

この2つが施工されていることが各メーカーのホームページに書かれており、この二つを施工することが「IDS工法」なのではないかと考えられます。

ちなみに「I.D.S」は飯田産業さんが商標登録されている言葉のようです。

オリジナル耐力パネルとは?

タクトホームさんHPより「オリジナル耐力パネル」
タクトホームさんHPより「オリジナル耐力パネル」

オリジナル耐力パネルは、その名の通り飯田産業さんオリジナルの耐力パネルで、構造耐力上必要な軸組み等について日本初の国土交通大臣認定を取得し、国が定める最高強度である「壁倍率5.0」の性能があると認められた耐力面材です。

ちなみに特許もとっており、特許番号2753975号として登録されています。その説明をみると、

現場での工期短縮化が図れるユニット状にパネル化された外壁パネルにおいて、断熱効果が高く、しかも、構造的に頑強であっても壁厚が厚くなりすぎることなく、しかも、結露のない通気性に富んだユニット状にパネル化された外壁パネルを提供することを目的とする

特許情報プラットホームより

となっており、全文読んでもなんかよくわかりませんが、「工期の短縮・簡便化」「通気性の向上・結露対策」の二つの改良が施された耐力壁だということがわかります。

オリジナル柱頭・柱脚固定金物「TロックⅡ」

タクトホームさんHPより、オリジナル金物「TロックⅡ」
タクトホームさんHPより、オリジナル金物「TロックⅡ」

こちらのTロックⅡも飯田産業さんのオリジナルの金物で、柱と基礎を固定する部品のことで、その他のメーカーで使われているようなホールダウン金物(HD20)の約2倍のの強度があり、短期基準接合耐力40.3kNの評価を受けていて、台風などの強風に耐えられる耐久性を保ているというものになってます。

ちなみに特許もとっており、特許番号3714902号で登録されており、その説明をみると

従来のほぞ接合のように柱と横材の相対的な回動が生じることがない耐力を備え、地震等の外力が負荷しても容易に変形することのない柱と横材の接合装置を提供すること

特許情報プラットホームより

ほぞ穴を作ってそこに接合する工法よりも、引っ張る力に耐えることができる金具として発明されていることがうかがえます。

この「オリジナルパネル」と「オリジナル金物」を使う工法が「IDS工法」と呼んでいるのではないかと思います。明確な定義はどこにも書いてありませんでした。

「I.D.S.工法」のネーミング・・・まさか

あまり「IDS工法」と呼ぶ定義とか条件というものは書かれていないのですが、おそらく上記の二つの要素をもりこんだ建物の建て方のことを言っていると考えられます。

となると、そのネーミングはやはり、

  • 「I」飯
  • 「D」田
  • 「S」産業

飯田産業工法の主要なアルファベットを並べたというネーミングなのでしょうか。だとするとものすごくシンプルなネーミング。

IDS工法・その性能は?

IDS工法の住宅性能評価タクトホームHPより

IDS工法がどのような性能をもっているのかというと、タクトホームさんのホームページによると住宅性能評価制度を利用していて、その中の7項目において最高等級を取得できる性能ということが示されています。7項目は

  • 耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)
  • 耐震等級(構造躯体の損傷防止)
  • 断熱等性能等級
  • 耐風等級
  • 劣化対策等級
  • 維持管理対策等級
  • ホルムアルデヒド対策等級

の7項目です。

スケルトンフィル住宅(SI住宅)

IDS工法の説明でよくともに書かれているのが「スケルトン・インフィル住宅」です。

これは柱や梁などの構造躯体の部分と、内装や設備などを別々に作るやり方で、将来家族構成の変化などで間取りを変更する必要が出てきた時などに対応しやすい、内装の自由度の高い住宅という意味です。

飯田産業さんのホームページによるとIDS工法にするとこのスケルトン・インフィル住宅の性能も備えていると書かれています。

IDS工法を使っているメーカーは?

飯田グループのハウスメーカー数社はこの「IDS工法」を使って家を建てています。

IDS工法を使っている飯田グループのメーカー

特許を取られている本人である、飯田産業さんは当然のこととして

  • タクトホームさん
  • オリエンタルホームさん
  • パラダイスリゾートさん

などなどIDS工法を使っているハウスメーカーは数社あります。

その他のメーカーの工法については後述しています

「オリジナル」耐力パネルって誤解を招かない?

こういった各社のHP上の「IDS工法」についての解説はほとんどが、飯田産業さんのHPのコピペで作られているのか、ほとんど同じ文章で書かれています

そこで一つちょっと誤解を招かない?という事柄として、各社「オリジナル耐力パネル」とか「オリジナル金物」という風に表記していることです。

飯田産業さんはオリジナルですし特許情報を見ても「特許権者」ですので「オリジナル」という分には間違いないですが、タクトホームさんなどがグループ会社とはいえ別法人が発明して別法人が特許権も持つ商品に対して「オリジナル」という表現を使うのは誤解を招く可能性もあるのではと思ってしまいます

飯田産業さんの許可も得ているのでしょうが、消費者目線で見るとその会社のHPに「オリジナル」と書いてあると、普通は「その会社のオリジナル商品」と誤認すると思います。まさかグループ会社の「オリジナル」とはわかりづらいかと・・・

IDS-V型工法?

同じ工法のことを指す言葉と思われますが、「IDS-V型工法」と書かれているHPもあります。

IDS工法についても詳細な説明がされているわけではないと感じるくらいの情報しかないのですが、おそらくこのV型というのも同じ工法のことなのでは?という風に思います。

長いからIDS工法って言ってるだけなのではないかと思っています。

何か型の違う別の工法だったらすいません。知っている方いたら教えてください。

その他の建売住宅はどうなってるの?

IDS工法・そのほかの建売は?
その他の建売はどうなっているのでしょうか

それではその他の建売住宅はどうなっているのでしょうか

基本的には木造軸組み工法に、耐力面材を組み合わせるというやり方は多くの建売メーカーで使われています。あとは金物のTロックですが、これは採用されていないケースが多いです。ホールダウン金物というもので基礎と木をつないでいる現場が多いでしょう。

アーネストワンは「ダイライト」工法

飯田グループの中のアーネストワンさんの「クレイドルガーデン」シリーズは、「ダイライト工法」という名前で表記していて、その名前にもある「ダイライトボード」という㈱DAIKENさんの耐力面材を使用しています。

アーネストワン・耐力面材「ダイライトボード」

基礎との結合にはホールダウン金物が使われていて、ご紹介したようなTロックというような金物は使われていません。同じグループ内でもグループ外の部品・商品を使うメーカーがあるということですね。いろいろあるんでしょう。

一建設もボードは入れてる

それでは「〇〇工法」などと銘打って広告していない業者は、そういった耐力面材を入れていないのかというとそうでもありません。

例えば、同じ飯田グループの一建設さんなどは、私が知る限りこの従来の木造軸組み工法に加えて耐力面材を入れる方法について、「〇〇工法」という宣伝の仕方はしていませんが、設計図面や現地で施工されている状態を見る限りは、

一建設「リーブルガーデンシリーズ」のある現場の耐力面材

このような形で同じような耐力面材が施工されているのがわかります。ここの現場ではホクシン株式会社さんというところの「スターウッド」という商品を使っているようです。

あまり〇〇工法という宣伝文句は使わないところも、面材に関しては商品の違いはあれ施工されていることが多いので、そういった意味では、どういう商品の面材が使われているのか、強さはどれくらいなのかというところまで比較をしていく必要がありそうです。

ちなみに調べたところ、この一建設さんのところで使われていた商品の強さを表す数値「壁倍率」は4.3、アーネストワンさんのダイライトボードは2.5、飯田産業さんのオリジナル面材パネルは5.0を実現と書かれています。規定上これより強い面材はないのだとか・・・素晴らしいですね。

【IDS工法って何?】飯田産業さんなど飯田グループ系建売新築で使われている工法:まとめ

IDS工法は飯田産業さんがオリジナルの、耐力面材や固定金物を使った工法で、地震に強い耐久性の強い家を作る工法

特許取得の工法で飯田グループ内では同じ工法を使うメーカーと別の商品を使っているメーカーがある。

壁倍率なる強さを図る数値を比べる限りでは頑丈な耐力面材が使われている工法です。

株式会社おるすま・建売住宅を買うなら
タイトルとURLをコピーしました