建売新築一戸建てを購入する場合の手続きは、物件に関する日程と住宅ローンに関する日程がそれぞれ4つずつあります。
①買付申込と事前審査
②売買契約と本審査
③立ち合いと金消契約
④引き渡しと融資実行
現地を再度確認して不具合箇所が無いかなど確認していきます
一族の中で一番ぐいぐい物言える人を助っ人で呼んでくるお客さんもいるよな
今回はそんな日程の中で不動産の購入契約を終えた方の【立ち合い・内覧会】について紹介していきます。
建売住宅購入時の「立ち合い」って何をするの?
そもそも立ち合い・現地内覧会とは何かというと、売買契約後に物件の使い方や不具合の有無などを確認するために現地をチェックする会のことです。
どこで?誰と?いつ?するのか
建売住宅を購入する場合の立ち合いをどこで?誰と?いつ?するかというと、当然「現場」で「売り主・買い主・仲介業者の3者」で「契約後・引き渡し前」にするものです。
まず現地の物件のチェックですので、当然現地で行われます。
そして売り主・買い主・仲介業者の3者で行われるのが普通です。仲介業者は公平な立場で助言するという役割もありますが、メインは買主さんの指摘と売主さんの担当者が対応するというやり取りになります。
売買契約をした後で、引き渡しまでに多少の時間がある時期に行われるもので、細かい傷などの有無も判断しないといけないので、日中の明るい時間帯にするのが普通です。
立ち合いの持ち物は何がいるの?
立ち合いの時の持ち物は、基本的には何もいりませんが、立ち合いをしたという書面があるメーカーさんもあるので、認印が必要になるケースもあります。
お客さんによっては傾きなどを図る水平器や昔ながらの手法であるビー玉とかを持ってくる方もいます。
結局「立ち合い」って何をするの?
実際建売住宅を購入した場合の立ち合いって何をするのかというと、3つのパートに分かれていて、
①物件の設備などの説明
②傷や汚れ、不具合の指摘
③境界確認
というようなことをします。
設備の説明【建売住宅の立ち合い】
まず立ち合いの最初にすることといえば、室内に入って「設備の説明」をしてもらいます。
物件を探しているときや、検討しているときにも案内時に仲介業者などから聞いている部分も多いと思いますが、売買契約後に改めて売り主から設備の使い方やメンテナンス方法について詳しく紹介してもらいます。
物件につけられているいろいろなことを説明してもらえますが基本的には、
- キッチンの換気扇のメンテナンス
- キッチンの浄水機能の使い方
- エアコンをつける場合の注意点
- カーテンレールの設置位置
- テレビやネットなどの電気設備の説明
- 火災報知機の使い方
などなど水回りや電気設備に関する説明が多いです。
傷・汚れ・不具合の指摘【建売住宅の立ち合い】
物件の設備に関する説明が終わったら、建物の傷や汚れ・不具合などがないか確認していきます。
売主担当者に気になる個所を指摘して、そこに付箋やマスキングテープなど印となるものを貼っていって、引き渡しまでに直してもらうというものになります。
境界確認【建売住宅の立ち合い】
最後に外に出て、境界を確認します。
普通は境界標・境界ピンと呼ばれる、敷地の境界を示す印が現地に張り付けられているので、それを敷地の外周をぐるっと回って隣との境界線を確認していきます。
フロアコーティングなどの営業がその後にある場合も
これで立ち合いは終了ですが、その後にフロアコーティングなどの営業がある場合もあります。
フロアコーティングは床を固い膜で保護して床材をきれいに保つというような商品ですが、飯田グループさんの物件を買ったりするとグループ会社の中でそう言った部門の会社もあるので、「セット営業」というような形で、担当者が現地に来ていてフロアコーティングをしないですか?という話をされることがあります。
フロアコーティングについてはこちらのページもご覧ください。
建売など新築ではなぜ立ち合いをするのか
そもそもこのような立ち合いをなぜするかというと、建売の場合購入前に不特定多数のお客さんが見学している可能性も高く傷や汚れができてしまっているケースも多いのと、引き渡し後になって次々と不具合の指摘があると収拾がつかなくなるからです。
建売は不特定多数の人が見学している
建売住宅はその特性上、建築が終わっているものを見て購入するのか検討するのが普通で、よほど物件登場直後に購入しない限りは他の方が見学してる場合が多いです。
ですので、見学した中で見学者の物が壁に当たったり、お子様を連れて見学する場合にはお子様がいろんなところに触れたりするということもかなり多くなります。
売主としては完成時にはなかった傷や不具合が、売買契約後にできているという可能性もあるので、現地で買主とともにチェックすることによりそういった不具合のある物件を売るリスクを避けているのです。
後から次々と指摘されると収拾がつかなくなる
売主が立ち合いをしたい理由のもう一つは、後からばらばらに次々と不具合を指摘されると煩雑にもなりますし収拾がつかなくなるということです。
当然ですが、お客さんが入居後につけた傷まで一生涯売り主が保証してくれるわけではありません。売り主からすると、現地立ち合いをしていないと、引き渡し後に「最初からついていた傷です」と買主に言われると「あった」「なかった」の水掛け論になってしまい収拾がつかなくなります。
最初からついていた傷や汚れと、入居後にできた傷・汚れを区別するためにも、売り主買い主が同じ時に見てチェックする必要があるのです。
建売購入時の「立ち合い」の注意点
最後に建売購入の立ち合い時の注意点を紹介していきます。
気になるならちゃんと聞く
気になるならちゃんと聞くというのは、どういうことかというと「遠慮しない」ということです。傷や汚れや不具合のチェックはどうしても「あら探し」的になってしまい、自分がものすごく細かいことをいっているクレーマーなんじゃないかと思ってくる場合もありますが、気にする必要はありません。
わからないことが多い素人であることは説明するまでもなくその場にいるみんなが理解してくれているので、わからないことは質問して中身を見てみたいところは見てみたいといいましょう。
助っ人を連れて行くというのもアリです。
立ち合いに家族以外のほかの詳しい人を連れて行くのも全然ありです。
ただ私のおすすめとしては、ホームインスペクションをしている業者さんを有料で連れてくるのが一番です。専門的知識がありますし、有料でお金を払ってきてもらっている限りは買主さんのために誠心誠意働いてくれるからです。
親族や友達に工事関係の人がいて・・・その人を助っ人に連れてくるというのも全然問題ありませんが、今までそういった人を立ち合いに同席していただいた経験を言うと、工事関係といってもいろんな施工法があるようで、助っ人の知識や経験の偏りが目立つ場合が多いです。
一部屋ずつチェックを完了させていく
最後にかなり具体的なアドバイスになりますが、チェックは1部屋ずつ終わらせるということが大切です。
一つの部屋が終わったらもうその部屋で気になる個所は一切ない、という状態まで確認してから次の部屋に移っていく。それを最後の部屋まで繰り返すというものです。
夫婦など二人別々に別々の箇所をチェックするのもおすすめできません。家族がどういうところを指摘したということもチェックの基準にしていくことができるので、家族集まって一つのところを見るようにしましょう
そうしないと結局適当にチェックをしてしまい後からまた戻らないといけなくなりますし、その分時間もかかりやすくなります。
【内覧会・現地立ち合いって何?】建物のあら探しをするの?建売新築一戸建て購入日程の解説:まとめ
建売住宅を購入する場合の立ち合いは、現地に行って物件の設備の説明や傷や汚れなど不具合の有無をチェックする。
立ち合いの時の注意点は
- 気になることは遠慮せず
- 不安なら助っ人を連れて
- 一部屋ずつ片付けていく
です。立ち合いは現地で長時間になることもあります。エアコンのない暑い寒いのある環境なのでイライラしたりトラブルにならないように事前に用意して迎えてください。
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