建売新築一戸建てを販売していると、「おるすまさんやったら未公開の新築物件ってございますか?」というようなお問合せをいただくことがあります。
探しまくって希望の物件が見つからない人って感じですね。
今回はそんな地域密着の不動産業者とかなら、未公開の物件があるのかというところを紹介していきたいと思います。
地域密着の不動産業者なら「未公開物件」の新築一戸建てがあるのか。
新築一戸建てを含めて不動産を探している方を接客営業している時にも時々「未公開の物件ってないですか?」というような質問をされたりします。
結論:未公開物件は「ない」
結論から言うと未公開の物件は基本的にはありません。
それはネット広告の時代ですので未公開にして販売するというのは不可能という側面もありますし、さらにいうと「未公開の物件ってないですか?」という質問の内容には、「私の希望に合う」未公開の物件ってないですか?という意味が含まれていますので、そんなもの尚更ないということも言えます。
探しに探して希望の条件に合う物件がないということですので、未公開の物件が万が一存在したとしてもそんな難しい条件に合うことはありません。そんな魅力的な物件は特に市場に公表されてすぐに売れてしまうということも言えます。
ですので「未公開の物件ってないですか?」と言われても
困ったこと言うな…っていうような話になります。
ネット時代には未公開のものは無くなった
不動産業界もそうですが、ネット時代には未公開の情報というのは非常に少なくなりました。15年ほど前の私が不動産業界に入った時には
これネットに出してない物件やねんっていう物件もギリありました。
これは何かというと、ネットやチラシ広告に「晒される」という感覚で情報発信を忌避する人が少しだけいたことによります。しかし今は個人のプライベートもSNSで発信するような状況でもありますので、そういった公開されることへの拒絶感も減りました。
さらに昔はとりあえず不動産屋に行って「いい物件ありますか?」というような探し方をする人が多かったのですが、今ではネットの物件情報を見て特定の物件について教えて欲しい、見たい、買いたいというような動きをするような探し方に変化しています。
こうなってくると、載せないと売れないという状況でもありますので、未公開にしようと思うような売主さんも少なくなりました。
新築一戸建て販売なら尚更未公開はない
新築一戸建ての話でいうと尚更未公開の物件はありません。
未公開の物件になるということは、基本的には売っていることをバレたくないとかそういう話になりますが、新築一戸建てを建築する売主・ハウスメーカーにとってはビジネスとして新築を建築して売るということをされているわけで、一般の方のような「バレたくない」というような感情や事情はほとんどないのが普通です。
もっとネットに載せてくれやーって言われるくらいです。
そういった意味では新築一戸建ての未公開物件というのはほぼほぼ無いというようなお話になってきます。
未公開物件あります。会員登録を!系
不動産業者の未公開物件の話でよくあるのが、「未公開物件あります。見るためには会員登録を!」系の不動産業者というのがあります。
基本的にはそのスタイルは「そのHPでは公開してないけど、他の業者とかは普通に販売している物件がある」ということを未公開物件と言っていたりします。
全然未公開物件じゃないですよね。
これは家を探しているお客さんのリストを取りたいという不動産業者の広告手法になります。会員登録で住所・氏名・電話番号をなどを書いてもらったら、あとは営業マンがなんとかするという仕組みになっています。
しかしこれはお客さんにとっては、ゴリゴリした厳しい営業を受けやすい集客方法になるので注意が必要です。こういった会員登録系のお客さんは不動産業者にとっては、特定の目的物件の無い「薄い」お客さんになります。そうなると上手く契約できたりする確率は低いですので、自然と不動産営業も雑になります。
建売新築一戸建ての一瞬の未公開物件
そうは言っても建売新築一戸建てにおいては一瞬だけ未公開物件というのはあります。
土地の仕入れ後→建築確認前
どんな時に未公開物件になるかというと、土地の仕入れをした直後になります。
建売新築一戸建てのハウスメーカーにとって土地を仕入れて建売の商品ができると決まったからには早くに売却活動をしたいものです。
建売って売れるスピードも早いに越したことはないですから。
ですが、建売新築一戸建てとして販売するには広告の法律上「建築確認」という建物を建てる許可みたいなものを取らない限り「新築一戸建てとしての広告」はできないルールになっています。
そんな土地の仕入れができて、こういう家を建築しますという建築確認を取るまでの1週間から2週間くらいの一瞬の間はネット上には広告できないけど、いち早く売り出したいという期間になります。そんな時ハウスメーカーは付き合いのある不動産仲介業者に「こういう物件あるから、お客さんいたら声かけてね」っていう形で情報を共有します。
そんな一瞬の話であれば、建売新築一戸建てでも未公開物件はあります。
土地としての販売もする場合もある
このような非常に短い間ですが建築確認が完全に下りるまでは、土地としての販売をすることも可能です。
この期間に「期間限定の販売、建築条件なし土地」として土地売りをする場合もありますので、こういった短期間ですが、「未公開の新築用地」として募集をしているケースも考えられます。
しかし結構短い期間ですので、決断を早くしないと建売の方の建築確認がおりてしまって買えないということも多々あります。
主要な業者はほぼ全員知っているから…
しかしそんな期間ですら、「広告していないだけで主要な建売仲介業者はほぼ知っている物件」になります。水面下物件リスト的なものは各ハウスメーカー作ってくれて情報共有してくださるので、これも厳密に未公開の物件かと言われるとそうでもないです。
水面下物件知っているかというのも営業マン選びで重要です。
まとめ:地域密着の不動産業者なら「未公開物件」あるのか
- 地域密着の不動産業者でも未公開の物件はほとんど無い
- ネットに「晒される」のを過剰に恐れる人は減った
- 建売新築では建築確認前の広告できない期間が未公開になる
- 一瞬のことですし、主要な業者は全員知っているの未公開とは言えない
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