建売新築一戸建てを購入すると、だいたい現地立会の時に業者の人が同席しフロアコーティングを勧めてきます。その時までフロアコーティングについて検討もしていないと思うので、必要なの?不要なの?と思ったりする方も多いかと思います。
建売新築一戸建てでは立ち合いの時にフロアコーティングの営業をされることが多いですよね
まあ長いこと喋るよな。俺が言うのもなんやけど
今回はそんな建売新築一戸建てのフロアコーティングについて解説していきたいと思います。
フロアコーティングは必要?不要?建売新築一戸建ての「フロアコーティング」追加工事
結論から言うと、建売新築一戸建てにはフロアコーティングは基本的には不要です。建売新築一戸建ての床材はワックスフリーのものになっており、傷がつきにくくなっています。
基本的には何もせずそのまま使う用の床材と思っていただければと思います。
建売の購入すると立会いの時にすすめられるのは、
基本パック[LDK(18帖まで)+玄関ホール(1F)+廊下(1F)+トイレ×2+洗面所]
180,000円(税抜・入居前に限る)全室パック[1F+2F全て(トイレ・洗面所含む)+階段]
エイワンプラスさんHPより
360,000円(税抜・入居前に限る)
という価格帯のもの。
フロアコーティングの種類と効果と価格
フロアコーティングと言っても大きく分けて4種類あります。
ガラスフロアコーティング
- 耐用年数・15年から20年
- 保証期間・20年などの業者が多い
- 硬度・9H
- 建売新築(100㎡)くらいに施工すると、50万円くらい
とても硬度の高いフロアコーティングです。耐磨耗性・耐久性・耐薬品性に優れていて優れているため、ペットのおしっこにも強いフロアコーティングです。
仕上がりはマットな光沢感がでるので、ピカピカのツヤが苦手な方にもオススメです。
UVフロアコーティング
- 耐用年数・15年から30年
- 保証期間・25年などの業者が多い
- 硬度・7H
- 建売新築(100㎡)くらいに施工すると、40万円くらい
光沢と艶のある高級感が出るフロアコーティングです。
特殊なウレタン樹脂を塗り、紫外線を照射することにより瞬時に硬化させることによってフロアコーティングを行う方法です。一瞬で硬化させることができるので、工期は1日で済みます。
耐用年数が非常に長い特徴を持っていますが、基本的に再施工ができないので注意が必要です。
シリコンフロアコーティング
- 耐用年数・10年から20年
- 保証期間・10年などの業者が多い
- 硬度・5H
- 建売新築(100㎡)くらいに施工すると、25万円くらい
滑りにくく、自然な風合いになるのが人気なのがシリコンフロアコーティングです。価格が安いためコストパフォーマンスが高くフロアコーティングの中では人気です。
アクリル樹脂にシリコン樹脂を混ぜたコーティング剤をつかいます。
お年寄りやペットとの暮らしには、安全性からシリコンフロアコーティングが人気を集めています。
ウレタンフロアコーティング
- 耐用年数・3年から10年
- 保証期間・5年の業者が多い
- 硬度・3H
- 建売新築(100㎡)くらいに施工すると、18万円くらい
他のフロアコーティングよりも硬度や耐久性は劣るものの低価格で施工可能なフロアコーティングです。
やさしい雰囲気のツヤ感があり、温かみのある印象に仕上がります。
業者によって油性ウレタンや水性ウレタンなどの違いがあり価格もそれにより違いが出てきます。
フロアコーティングが不要な理由
フロアコーティングの不要な理由はいくつかあって、
ワックスフリータイプの床材である
建売新築一戸建ての床材はワックスフリーの床材なので、ワックスは必要ありません。というよりワックスとは相性が悪く、何度もワックスをしているうちに黒ずんだりシワができたりする可能性があります。
フロアコーティングをするとワックスの必要はなくなりますが、もともとワックスする必要はない床材なのです。
そんなにすぐにシミになったりしない
フロアコーティングの業者さんの営業を見ていると、何かをこぼしたり、結露、ペットの糞尿で水分が染み込みやすいのでシミになりますよ、というところを強調する人がすごく多いです。これは一般感覚から少し外れた営業トークだと思います。
実際私も建売に住んでいますし、フロアコーティングをしていないお客さんの入居後の話を聞いたりしますが、キッチンや洗面所など水が床に毎日つくようなところでもシミになってという話は聞いたことがありません。
光沢は出るが、すぐに普通になる
フロアコーティングをすると床に光沢が出て高級感が出ます。これはフロアコーティングをする最大のメリットです。ですがやっぱり数年で光沢はかなり落ちます。
自己復元塗料で、着いた傷がなおりますというようなものを使っているようですが、やはり過度の期待はしないほうが良いかもしれません。
ちょっと高額である
フロアコーティングは得られるメリットの割には高額です。1Fで18万・全部すると36万となるとかなりの出費ですよね。
立会いの時にすすめられるので、事前に検討していない限りはタイミング的に住宅ローンに組み込むことも難しくなっていると思います。
それでもフロアコーティングしたいなら
それでもフロアコーティングをするなら、立会いの時に決めずにもう一社ほどの見積もりをとってみることをお勧めします。
フロアコーティングの相場はだいたい
- 水性ウレタンコーティング ㎡単価5,000円
- 油性ガラスコーティング ㎡単価7,000円
- UVコーティング ㎡単価10,000円
くらいです。先の建売新築一戸建てを購入した時の立ち合いで勧められるのは、真ん中の油性ガラスコーティングというものになります。
実はフロアコーティングと言っても種類がいろいろあるので、値段や性能もしっかりと検討しないといけない物なんです。
なぜ立会いの時にフロアコーティングを勧められるのか
そもそもなぜ立会い時にフロアコーティングを勧められるのかというと、売主が紹介料をもらうために連れてきています。(よく誤解されている方も多いですが、仲介の不動産業者ではなく売主側の業者です。)
このように売主(もちろん仲介の不動産業者も)が連れてきたフロアコーティング業者は紹介料が発生している分割高になる可能性があります。
ですので、建売新築一戸建てのフロアコーティングの場合は、独自で見積もりをとってみたりする必要性が高いのです。
フロアコーティングは必要?不要?建売新築一戸建ての「フロアコーティング」追加工事:まとめ
建売新築一戸建てのフロアコーティングは基本的には不要。
それでもフロアコーティングをしたい方は、複数の業者で見積もりをすべき。
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