建売新築一戸建てを販売していると契約日などを決めるときに「大安の日にしてほしいです」というようなご要望なども聞くことがあります。

今時そんな人います?

昔と比べて減ったけどまだ時々聞くよ。
今回はそんな六曜と呼ばれる、大安や仏滅などと建売新築一戸建て購入日程についてご紹介していきたいと思います。
大安の日に買いたいです。
最近では新築一戸建てを購入される方でもこの辺を気にされる方は少なくなりましたが、でも「良くない日よりイイって言われてる日の方が良いでしょ」って話は当然あると思います。
もしくは親世代の方の発言権が結構高めなご家庭だと、本人たちは気にしてないけど、親が納得いかないというケースもあります。
大安(たいあん)
まず「大安」が一番いいというのは皆さんご存じかと思います。大きな害がない日とされ、六曜の中でも最も良い日とされています。意味合いとしては「一番イイ」というニュアンスではなく、「害がない日」という意味合いらしいです。
不動産取引としても終日向いている日と言えます。
友引(ともびき、ゆういん)
次に「友引」です。その漢字でイメージできるかもしれませんが、「友達を引き込む」という意味合いがあります。そのため結婚式には良いけど、お葬式には悪い日という考え方もあります。
不動産取引としては朝晩は吉、昼は凶です。
先勝(せんしょう、さきかち、せんかち)
その次に「先勝」です。これも感じの通り「先に動けば勝つよ」というような日になります。
不動産取引においても同じで、午前中は良いですが、午後に入ると凶になります。
先負(せんぷ、さきまけ、せんまけ)
その次に「先負」です。先んずれば負けるという意味合いの日です。そこから転じて「焦りすぎは禁物」「平常心で動いた方が良い」という日になります。急用で対応するくらいなら大人しくしておいた方が良いという考え方です
不動産取引においては午前中が凶、午後が小吉という感じで基本的に気にされる方はこの辺から避けるケースもあります。
赤口(しゃっこう、じゃっこう、せきぐち)
「赤口」まで行くと凶日と言われる日なので避けたほうが良いと思う方は、仏滅とともに避けられてしまう日ではあります。
不動産取引をするなら正午周辺(11時から13時)くらいが吉です。その代わりその前後は大凶になると言われているので時間に注意が必要です。
仏滅(ぶつめつ)
最後に「仏滅」です。万事に凶と言われる何事にも避けたほうが良い日と言われています。
不動産取引においてもこの時間は大丈夫とかは特にありません。
みんな六曜を気にしているもの?

不動産の取引においてこういった六曜と呼ばれるような、日の良し悪しを気にされる方も時々いますが、
- みんな本当に気にしているの?
- どの日程を最重要視するの?
という部分は気になるところです。
みんな本当に気にしているのか
はっきり言うと「誰も気にしてないと言っても過言ではないくらい気にしてない」というのが建売新築一戸建てを販売している人間の感想です。
正直10年ほど前はかなり気にしている人も多かったです。
不動産営業を始めた時の私は、六曜の記載の無い手帳を買ってしまっていて、その時の店長に「そんな手帳使ってるやつが売れるか!」と言われたこともあるくらい、大事な要素でした。
ですが今の感じを見ている限りは若い方に限らず、結構なご年齢の方も別に気にせず日程を組んでいるというのが通常状態です。
どの日程を吉日にしたいですか?
次にどの日程を吉日にしたいですか?という話もあります。建売新築一戸建てを購入する中での主要な候補としては、
- 契約日
- 引き渡し日
- 引越し日
の3つが挙げられると思います。
お客さんに聞いた話を総合すると、気にされる方は「引越し日」を一番重要だと感じていると方が多いような気がします。その次が引き渡し日・最後に契約日というような優先順位の方が多いと思います。
そういった意味合いでは我々仲介業者はお引き渡しを終えると一区切りで、お引越し日に関わることも少ないですので、我々が感じている以上に六曜を気にされる方もまだまだいるのかもしれません。
建売新築購入日程で大安を選ぶのは難しい

最後に建売新築一戸建ての契約からお引き渡しまでの日程は長くて1か月くらいとタイトになりがちです。そんな中から吉日にこだわっていくのは現実的ではない場合があります。
建売取引の日程はタイト

例えばこの月に建売新築一戸建てを検討中として、28日「買う」と決めたとして、契約日は大安が良いとなると7日の火曜日になります。自分の仕事の休みの土日に大安があるのはだいぶ先になります。
妥協して4日に建売を契約しました。引き渡し日を大安にしたい場合は次の30日の一択になります。
13日は間に合わない。19日と25日は土日なので引き渡しができないからです。
27日や28日がもっと楽に会社を休めそうでも、この日に会社を休むしか方法は無いです。
物件のお引き渡しは平日銀行が開いている時間帯で、不動産屋が休みの水曜日以外という日程になりますが、この条件で引き渡しが実行できる大安がそもそも無いという日程の場合もまあまああります。
クレーマーになる人もいる
六曜を気にしすぎてクレーマー的になる方もちらほらいるので注意が必要です。
例えば価格交渉などをして、売り主側から「安くさせてもらいますが、その代わりに●月●日までにお引き渡しを完了させてください」という条件で話が進んだ場合など、
その後引き渡し可能な吉日が無いということで、引き渡し期日を伸ばしてほしいなどと依頼すると、売り主側からすると約束違反をされたと感じトラブルになる場合もあります。
大安の日に契約したい・引き渡ししたい・引越ししたい【建売新築一戸建て購入】:まとめ
- 大安のほかでも時間で微調整できる
- 建売購入日程は短いので六曜にこだわると現実的でない時がある
- 吉日にこだわる時は事前に言った方が良い
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