不動産仲介業者は基本的には報酬の金額は宅建業法で上限が決められており、それ以上はお金を請求してはいけません。ですがやっぱり出来るだけお金を儲けたいもので、いろんな違法ボッタクリ請求というものが世にあります。
その代表的なものが「ローン代行費用」ですが、他にもいろんな手口があるといつも感心させられます。
いろんな名目でお金を取ろうとするから要注意やな。
賃貸住宅を借りるときに「何か無駄についていて嫌」ということで知られているものらしいですが、今回は建売購入のお客さんに聞いた他社さんのボッタクリ費用請求について紹介していきます。
24時間緊急サポート費用16.5万円の請求
建売新築一戸建てのお客さんに他社さんの資金計画表を見せてもらうことがあります。その中に謎の費用請求があったりする場合があるのですが、今回見つけたのは
24時間緊急サポートサービス費用16.5万円
というものです。もう費用の名目からしてぼったくりっぽい雰囲気は出ていますが、どんなことをしてくれる費用なのか、その時に説明されたことや冊子を参考に紹介していきます。
何をしてくれるのか
この24時間緊急サポートサービス費用というのは一体何をしてくれるのでしょうか。サービスがちゃんとしたものであれば当然ぼったくりとは言えません。
パンフレットによると使用用途は
- 鍵の紛失「家に入れない」「トイレの内鍵がかかった」「鍵穴に何か詰められた」
- 水回りのトラブル「水が溢れる」「トイレが詰まった」「水漏れ」
- ガラスが割れた
- ガスが止まり使えない
- お湯が出なくなった
などなどと書かれています。暮らしのトラブルといったものに使えるものというイメージでしょうか。こういったサービスで5年更新になるという説明だったそうです。
ローン代行費用も請求してた
この業者さんが出したある建売新築一戸建てを購入するための資金計画表にはこれだけではなく、ローン代行費用16.5万円も請求されていました。
24時間緊急サポートサービス費用と合わせると、33万円も多く費用請求していることになっています。
取れるところから取ろうという感じが物凄くします。
ローン代行費用には別で解説ページがありますのでもしよければそちらもご参照ください。
どんな仕組みのボッタクリ?
しかし24時間緊急サポート費用を16.5万円で売っても実際に緊急サポートをしてくれるのであれば全然ボッタクリではありません。
ですがこの費用請求がボッタクリな理由を聞いてしまいまして。
フランチャイズ元が提供しているものを
そのお客さんがいろいろ調べられて、どのようなサービスの仕組みなのかということが段々とわかってきたみたいですが、実際その24時間緊急サポートサービスは、その不動産業者が加盟しているフランチャイズ元が提供しているサービスがあり、2年で1万円くらいで加入できるサービスがあるということだったみたいです。
そのフランチャイズ元のサービスの加入させられるかどうかは確信が持てなかったそうですが、その他にも2年数万円とかで専門の業者さんが提供するサービスもあるので、そういったものにその不動産業者を通して加入するだけで、「5年16.5万円」という金額になり、その差額を利益とする商売だということがわかってきました。
売主が無料で提供しているものを
また新築一戸建ての場合は、売主ハウスメーカーが24時間相談窓口というようなものを無料で提供している場合もあります。
有料で提供されるようなすぐに駆けつけますみたいなサービスではありませんが、家に関して困ったことがあればということで24時間通じる窓口を作っているのは大手ハウスメーカーでは普通です。
そういったもので十分かなと思うお客さんに関してはそれでお茶を濁す可能性もあったのではないかという疑惑もあります。
専門サービスに直接頼めばいいレベル
24時間緊急でサポートしてくれるサービスであれば専門の会社に定期契約を直接するということで16万円もかかることを防ぐことができます。
また意外と各緊急事態ごとに有名どころの会社がサポートサービスなどを作っているので、緊急事態が起こった後に検索して駆けつけサービスを受けてもいいかもしれません。
1年に一回もそんな機会がない場合も多いと思いますので、定期で入らずにその度に頼んだ方がコストパフォーマンス的にもいい場合が多いでしょう。
時々電話が来る「助けてください」
最後に私は不動産業のキャリアの中で数百件のお家購入を手伝ってきたと思いますが、そうなってくると意外とこういった「助けてください」というような電話もかかってくるということを紹介させていただきます。
極論私の仕事ではないので、ご自身で解決していただくしかないのですが。私は緊急なんとか費用16.5万円貰ってないので。
大きな蜘蛛が出た
一番行かないといけないかもなって思ったのは「大きな蜘蛛がでた」というお話。
15区画の開発現場で建売新築一戸建てを買っていただいたお客様で奥様から「大きな蜘蛛が出たのでどうにかして欲しい」という連絡がありました。室内に大きな蜘蛛が出たら、それは流石に誰かに助けを求めますよね。
旦那さんは出張中ということで、旦那さんに電話したら「内田さんに電話してみたら?」って言われたそうで。(いや僕の打順早くない?仲介した不動産屋が2番?と思いましたが)流石に結構遠かったのでいけなかったんですが、その開発現場に僕が販売させていただいた方が区画が何件かあったんですが、その買っていただいたお客さんの中で電気工事系のおじさんがいらっしゃったのを思い出して、その人に頼みました。
その方が見事に大きな蜘蛛を室外に逃がしてくれたそうで無事解決しました。
まとめ:24時間緊急サポートサービス費用16.5万円
- 24時間緊急サポートサービス費用ってボッタクリもある
- 専門の駆け付けサービスの値段もググって検討しよう
- 不動産仲介業者に電話がくることもよくある
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