建売新築一戸建てを販売していると、建築時の資材や工具などが残置されているケースがあります。
お客様からご相談を受けることも稀にあります。
今回はそんな建売新築一戸建てを購入した場合の残置物について、どんなものがあるのか、どこに注意すべきなのかご紹介したいと思います。
建売新築一戸建ての引き渡し後の残置物
建売新築一戸建てを販売していると工事中のものと思われる残置物というものを見ることがあります。YouTubeおるすまチャンネルにコメントいただいた内容からご紹介していきます。
一般の方のコメントご紹介
このように新築物件を購入された方が引き渡しを受けた後に残置物があるのを見つける場合もあります。
このかたの場合は死角になる場所に置いてあったりということとはいえ、普通に引き渡し後にその家を実際に使用される方が生活し始めたら絶対に発覚するであろうところに残置されているので、この辺りは杜撰な管理体制が気になるな、というようなレベルになります。
ハウスメーカーなどに連絡してもらえれば引き取りにくるような対応になるかと思います。
土の中に埋まっている残置物
1番わかりにくい残置物が、土の中に埋まっている残置物です。埋まっているものとしては
- ブルーシート
- 使用しなかった端材
- たくさんの釘・ネジ
- 養生テープの丸めたゴミ
というようなものを見たことがあります。これはなぜこんなものが土中に埋まっているかというと、当然自然に埋まったわけでは無いです。
基本的には新築一戸建てのような工事現場では産業廃棄物を入れる大きな袋が用意されており、そこにゴミ類は詰めこんでいきます。そして完成後の最後の最後に産廃業者さんがやってきてその袋を持って帰る形になります。
ですが、その後室内や建物の影に使わなかった資材があったり、誰のブルーシートかわからず放置されていたりして、捨てるところもなく「埋める!」という人たちがいるわけです。
床下と屋根裏の工具やゴミの残置物
土の中の残置物についでわかりづらい残置物が、床下と屋根裏の工具やゴミなどの忘れ物です。
工具などは単に忘れただけでしょうし、ゴミに関しても流石に持って帰った方が早いというレベルのビニール袋に詰められたような小型のゴミなので、故意に残置しているわけではないと考えられます。
我々おるすまは建売新築一戸建てを販売させていただいた場合には、引渡しまでの間にその物件に建物診断を実施しております。
そういったサービスを提供していると、床下・屋根裏の残置物は本当に多いです。他社からご購入された方も一度床下点検口やハシゴなどを持ってきて屋根裏を覗いてみるだけでもやってみてください。
ポール・貼り紙などの仲介業者の残置物
最後に工事中の残置物ではありませんが、不動産業者が販売中に使っていたものの残置というのもあります。よくあるのが
- 建物の影に旗・ポール・カラーコーン・ブルーシート
- 玄関の靴箱の中に貼り紙
- キッチンの中に販売資料
などがあります。こういったものは現場販売を担当していた不動産業者の忘れ物ですので不動産業者に連絡して撤去してもらいましょう。
土中にある残置物については難しい側面もある
建売新築一戸建ての残置物の中ではやはり土中にあるものが、1番気付きにくい部分がありますし、わざと埋めているケースも多いので1番悪質とも言える話になります
いつからそこにあったのかが論点になる
こういった土中の残置物に関して、引渡し後などに気づいて売主であるハウスメーカーなどに問い合わせたとしても、いつからその残置物がその土中にあったのかわからないので対応してもらえないというケースも増えます。
建売ハウスメーカーもその土地を買って、建築する部分に関しては土を掘ったりしますが、その他の部分については買ってそのままのエリアもあります。そうなるとハウスメーカーが仕入れる前からあったものという可能性も残されています。
そういった可能性もありますので、一般的な建売新築一戸建ての契約書には「土の入れ替えなどはしていない」ということが書かれてあったりします。
申し訳ないですがハウスメーカーの責任では無い可能性もある話なんで。
って言われてしまう可能性もありますが、やはりブルーシートなどが埋まっているというのは通常はおかしい話ですので、ハウスメーカー側に対応可能か聞いてみるのがいいでしょう。
建売新築で土中残置が多い?
こういった話になると建売新築一戸建ては安いから工事業者の程度も良くないから土中に埋めるような人がいる。建売は土中残置が多いという人もいます。
そういった工賃の側面もなくはないのかもしれないですが。
また建売新築一戸建てで土の中に何かを埋められる要因を考えると、シンプルな外構工事が影響している可能性があります。
注文住宅では外構工事にもこだわって庭もプランニングする人が多い一方、建売住宅はシンプルな外構工事ですので、庭をそのまま土の状態で引き渡したり、防犯砂利を一面に入れて終わるケースが多いです。
そうなると工事業者としても建売住宅の場合は「掘る予定がない」ということがわかっていますので、「埋めちゃえ」ってなりやすい。逆に注文住宅の物件と知っていると、庭として空いているエリアも石畳にしたりするかも、なんか屋根つけたりするかもと掘られる可能性を考慮に入れて「埋めたらアカンやろな」ってなりやすい。
工事業者の倫理観の問題ではありますが、建売は安いからそんな業者が増えるのではなく、建売の工事特性上バレる可能性が低く見えるからやる人が増えるのではないかと思います。
まとめ:建売新築一戸建ての残置物
- 土の中の残置物が1番わかりにくい
- 床下と屋根裏の工事業者さんの忘れ物はよくある
- 販売仲介業者もポールなどを置いて帰ることも多々ある
- 土中残置は建売に多いという話は色々疑問がある
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