建売新築一戸建てを中心に不動産売買をしていると、あれ?コレって俺要るか?って不動産営業マンが思う時もしばしばあります。
スムーズに購入が決まった時は特に思いますよね。
物件のドアの鍵開けただけちゃうかって思ったりすることもある。
今回はそんな建売新築一戸建て購入に関して、不動産営業マンって必要なのか?そしてそうなると非対面営業って普及していくのかどうかについて紹介していきます。
建売新築一戸建てで営業マン要る?
結論から言って建売新築一戸建てにおいて不動産営業マンが現場にいなくても、全然支障はないと思っています。
遠隔で施開錠する技術もありますし、遠隔で会話をする方法もたくさんあります。そんな技術が進歩した現代ではあのお馴染みの不動産営業マンが横に立っているスタイルは時代遅れにも見えます。
実際建売新築は不動産営業マン要らない?
実際建売新築一戸建て販売では不動産営業マンの必要性はそれほど感じません。
注文住宅などの新築マイホーム探しと比較すると、建売新築一戸建ては現場に行けば実物がそこにあり、基本的には現物を見てどうしようかと悩むことができる説明する必要が少ない商品ではあります。
また中古一戸建てなどと比較しても、比較的ややこしい権利関係や経年劣化の度合いなど購入者にとって心配になる要素、専門家による多くの説明を要する項目が少ないという商品特性もあります。
こういったところから不動産営業マンは技術の発展で失業待ったなしという見解もあります。
ですので、対面で実際に不動産営業マンがお客様にお会いして説明をしなくてはいけないかと聞かれるとそうでもないという結論になります。
お客様も別にそこまで求めていない
そして何より建売新築一戸建て販売をしていて昔から思うことですが、お客様もそれほど対面を求めているわけではないということです。
専門家の立ち会い説明のもとスムーズに話を進めたいという要望もあるでしょうが、単純に「他人がいない環境でゆっくりと見学したい」というところもかなり要望としてはあると思います。
非対面を求めているのを感じるのがオープンハウス中です。
現地でオープンハウスをしていると、不動産営業マンに声をかけられたり、かけられそうになった途端に逃げていく人がいます。こちらも仕事なのでそういった活動をするわけですが、結果だけ見るともしかしていない方がゆっくりその物件について検討できたのではないかということを思うこともあります。
技術的にも非対面化は簡単にできそう
また技術的な面で言っても非対面で営業というのは全然可能ですし、後にも言いますが他社と競争する環境でない不動産商品になっている場合はそういった無人化した営業を取り入れている企業もあります。
まず施錠・開錠については遠隔で鍵を開け閉めする仕組みがあります。そして室内で何かを壊したり盗まれたりされないようにカメラを設置しておけば良いですし、質問や商談などがある場合は先ほども出てきたようにzoomなどのビデオ通話や単純に電話で事足りる場合も多いです。
本格的な商談をする場合には事務所などにあらためて来ていただくということで、見学だけ無人化するという方法を取られているところもあります。
案内の予約などに関しても美容室やホテル・病院などで使われているような、他の人と予約時間が被らないような予約システムを導入すればそこにも営業マンは必要なくなります。
AI時代に不動産営業は生き残れるのか
この動画でも解説しましたが、AI時代に要らなくなる職業というように検索すると、
- 事務職
- 銀行員
- 警備員
- スーパーコンビニの店員
- 工場労働者
というような感じで出てきますが、我々のような営業職やコンサルタント・教師などといった人に関わる仕事もAIに代替可能とも言われていたりします。
人が人に教えたりしないといけない部分もあったりするので、すぐに取って代わられるわけではない職種になりますが、いつかは代替可能な時代が来るかと思います。
スターウォーズとかそういうのをイメージするとロボットに代わっていたりというのはイメージしやすいですよね。
建売新築販売には営業マンが必要
このような感じでテクノロジーの話とは別でも「建売販売に不動産営業マンって要る?」と思う部分もあり、さらにはテクノロジーによって代替できる部分もありというような建売販売の不動産営業ですが、現状まだまだ必要という部分もあります。
よくこう言った話になると「仲介不要論」というような、「売主が直接販売したらいい」というような考え方の話になりますが、現状新築一戸建てで売主直販になるのは買主からしても難しい部分があります。
不動産購入の検討要素は多岐に渡るため、正直勉強しても勉強してもわからないことだらけです。そんな不動産購入において、人生に一回くらいしかない新築購入のために、プロと渡り合えるくらいに知識をつけ経験を積んで、買主が直接売主と交渉したりするのは難しく、そしてあまり意味もありません。
家探しの後、その経験と知識を元に不動産営業に転職するなら話は別ですが。
売主の営業マンがいるからその人にサポートしてもらったら良いと考えるかもしれませんが、売主の会社の営業マンは「そのハウスメーカーの建物を売りたい人」です。
我々仲介不動産業者の営業マンはある意味「自分から買ってくれれば、どの物件を買ってくれてもいい人」です。
(本質的には)ハウスメーカーの不動産営業マンは、「建物を売り込んでいる」わけで、仲介不動産営業マンは「自分の仲介サービスを売り込んでいる」わけです。
私は両方の不動産営業を経験したことがありますが、より誠実にお客さんの利益を最優先しやすいのは断然仲介不動産営業です。
ハウスメーカーの不動産営業マンは自社の建物を売るためにお客さんを100%の力で騙しにかかるわけではありませんが、現状新築を探すお客さんが仲介営業マンなしでフラットな検討ができるかと言われる難しいです。
というような部分もあるので、なんか要らないっぽいけど実は必要というのが建売販売の不動産営業マンというところになります。
非対面・無人営業が普及しない理由
しかし不動産営業に関していうと営業マンが必要なくなるというようなことは近々では可能性としては低いと思います。
それは不動産営業マンがする提案はやはり「価値」がある、ということと競争環境で非対面にすると競争力が落ちる為です。
やっぱり提案はその都度あった方がいい?
そうは言っても不動産営業マンの迅速でその道を経験している人のその場での提案には価値があると思います。
不動産営業マン側の人間ですのでポジショントークと取られたくないのですが。
技術は進歩していってますが、現状では非対面より対面の方がコミュニケーションはスムーズです。建売新築一戸建て購入は時には物件の取り合いにもなる迅速性の必要な取引ですので、対面の不動産営業マンの存在する見学の方が有利な場合はまだまだあり得ます。
競争環境では営業マンがいないと成約率が下がる
建売新築一戸建て販売で営業マン無しの非対面・無人の営業が普及しない最大の理由は「売れない」「成約率が下がる」からです。
建売新築一戸建てを始め不動産購入を現場で手伝ってくれる営業マンは多くの場合「仲介会社の営業マン」です。
我々株式会社おるすまの取引もほとんどが仲介として販売しています。
そんな売主直販ではなく、仲介会社が販売するのが一般的な不動産取引ですが、仲介会社は世の中にたくさんありますので、ある物件を気に入って購入したいときに「どの不動産仲介会社から購入するのか」という問題があり、仲介会社同士がそこで競争をしている状態になります。
そうなると先ほども言ったように非対面より対面で営業した方が、物件の魅力であったりを伝えやすいので、不動産営業マンが実際に行って案内した方が成約率が高く、他社との競争力で言っても有利に働くわけです。
他社が対面で自社が非対面には絶対にしない
そんな競争環境での不動産仲介の場合には、他社が対面式の不動産営業をしている限りは、自社で非対面でzoomで不動産営業を始めるなんてことはできません。
対面だったらもしかしたら自社で契約できたかもしれないお客さんを非対面で対応してしまい、その後その物件を他社で対面で購入されるというケースも増えると考えられます。
営業マンが必要なくなるので、営業マンの給料が少なくて済みますが、契約が他社に流れてしまっては元も子もないです。
正直、AI時代で要らなく…なってほしいです。
正直に言うと、このまま発展して不動産営業マンが必要なくなるような時代が来てほしいと思っています。
それほどウチにいるような優秀な営業マンの給料は高額でして。
現状はそこで仲介業同士の競争が働いているので、購入される皆さんがぼったくられたりするのをある程度回避できているわけですので全くの無意味なことではありません。ですが、本質的にはお客さんも求めてないし、技術的に無人化できるものが実現されていないというのは少し違和感もあります。
まとめ:建売新築で非対面式の営業は普及する?
- 建売住宅は商品の特性的にも不動産営業マンを必要としない
- 技術的にも非対面営業は可能
- それでも無人で見学できるようにはならない
- なぜなら営業マンが行って案内したほうが成約率が高いから
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