プロパンガスの建売住宅の注意点・オール電化にするには違約金が発生

プロパンガスの建売住宅の注意点・オール電化にするには違約金が発生 建売新築

不動産物件を探していると、ガスの記載のところに都市ガスではなく、プロパンガスと書いてある場合があります。

プロパンガスの物件ではガス料金が高いので、オール電化に変えたいという要望も多いです

おるすま内田
おるすま内田

プロパンガス物件作るくらいならオール電化にしてほしいですね。

おるすま澤田
おるすま澤田

それは、間違いないな。

今回はそんなプロパンガスの建売住宅を購入する時の注意点について解説していきたいと思います。

プロパンガスの建売住宅の注意点・オール電化にするには違約金が発生

プロパンガスの建売住宅の注意点・オール電化にするには違約金が発生

結論から言うと、プロパンガスの建売新築一戸建てを購入する場合は、プロパンガスの業者が指定されている場合が多いことに注意が必要です。ですので

  • プロパンガスをオール電化にする場合
  • プロパンガスを指定業者以外で契約する場合

には違約金もしくは設備買取費用を支払わないといけないというものになっています。

違約金や設備買取費用の金額としてはだいたい20万円ほどかかるという場合がほとんどですが、契約内容により異なります。

これは建売のプロパンガスの設備をガス業者が無料で設置しており、その見返りとして購入者がそのガス業者でプロパンガスを契約しないといけないという形式をとっているためです

ガスの供給契約をしないといけない期間は10年間になっていることが多いです。その期間が満了するとオール電化にしても安いプロパン業者に変更しても違約金はかかりません。

建売のプロパンガス設備は借り物

建売住宅についているプロパンガスの配管などを含めた設備は基本的には、売主指定のプロパンガス業者が費用を負担して設置したもので、物件の購入者にとっては借り物になります。

具体的にはどういう取り決めになっているのでしょうか

建売の契約書にはプロパンガスについて何と書いてある?

建売住宅を購入する時の契約書にもプロパンガスについての内容が書かれています。

建売の契約書にはプロパンガスについて何と書いてある?

例えばこちらはある建売メーカーさんの売買契約書ですが、

  • 建物代金には、プロパンガスの設備の費用は含まれていない
  • 売主指定のガス供給業者とガス供給契約をすること
  • 売主指定の業者と物件についているプロパンガス設備の貸与契約をすること
  • 指定以外の業者と契約する場合やオール電化にする場合は設備の買い取り費用が掛かること

がきちんと書かれています。

なぜ建売ではプロパンガス設備は借り物?

なぜ建売住宅ではこのようなプロパンガスの契約形式をとるかというと、コスト削減になるからです。

建売メーカーにとっては、給湯の配管などの設備をすべてプロパンガスの業者が負担してくれるのでコスト削減になります

そして契約書にしっかり書いてありますが、お客さんもそういったことをそれほど意識することなく「プロパンガスは売主指定業者なのか」というぐらいの感覚で購入するので、販売状況に影響するほどのデメリットもないのです。

仲介業者もしっかりとプロパンガス業者を変更することができないデメリットをお客さんに注意喚起すべきでもあります。

建売でプロパンガスをオール電化にするにはいくらかかる?

建売でプロパンガスをオール電化にするにはいくらかかる?

このようにプロパンガスの建売物件で売主指定の業者と供給契約を結ばないということになると、違約金や設備買取費用が発生するため、プロパンガスをオール電化に変更する場合にも、

  • 違約金orプロパンガス設備の買取費用
  • オール電化設備の設置費用

の2つがかかることになります。

設備買取費用が20万円、つける給湯器のグレードなどにもよりますがオール電化設備の施工費用が80万円とすると、100万円くらいの費用がかかると考えておいたほうが良いでしょう

オールではなく一部電化すれば違約金はかからない

オール電化に変更するとプロパンガス業者との契約はなくなってしまいますので、違約金や設備買取費用の支払という話になってしまいますが、

例えばキッチンのコンロを電気のガラストップコンロにしたいので変更するだけであれば、給湯はまだプロパンガスで行っているので、プロパンガスの供給契約は残っており違約金は発生しません

逆に給湯をエコキュートを付けて電化しても、キッチンのコンロでプロパンガスを使い続けるとこちらもプロパンガスの供給契約は残っているので基本的には違約金がかかってきません。

プロパンガスはガス料金が高い

プロパンガスはガス料金が高い

プロパンガスは都市ガスに比べてガス料金は高くなってしまいます

これは都市ガスは地中に埋まっている配管を通じてガスを供給できますが、プロパンガスの場合はガス業者の人がガスボンベを運んできて供給しないといけないので人件費がかかるからです。

プロパンガスはガス料金が高い

https://blog.ieagent.jp/chie/puropan-toshigasu-chigai-14537

こちらは東京23区の都市ガスとプロパンガスの平均料金比較ですが、これくらいの差があります。

プロパンガスの物件を購入する時には、そもそも都市ガスと比べるとランニングコストが高くなるということも検討しないといけません。

あとプロパンガスはガス業者の自由に価格設定できるので、業者により価格が違います。

売主指定プロパンガス業者は高いのか

売主指定プロパンガス業者は高いのか

それでは建売メーカーの「売主指定プロパンガス業者」はプロパンガス業者のなかで、高い業者なのか安い業者なのかも気になるところです。

帝燃産業・売主指定プロパンガス業者は高いのか

近畿圏の建売メーカーでは帝燃産業さんというガス業者さんが「売主指定のガス業者」として、設備を設置している場合が多いです。

このガス業者さんで試しに調べてみると、

帝燃産業さんのガス料金についてはこちらのサイトで詳細に解説されていますが、結論から言うと

売主指定プロパンガス業者は高いのか

大阪府の平均値よりは安い価格で供給しているようです。

売主指定の業者としつつ、購入者にぼったくりプロパンガス業者と長期のガス供給契約をさせるという感じではないということです。

例えば単純計算ですが、表の真ん中の10㎥のガスを使用する家庭とすると月間1325円の差があります。10年間の契約で120か月なので、15.9万円くらいの差がでてくるということです。違約金が20万円なら最安値の業者に変更しても損をするというような計算ができます。

現場には既にガスボンベが置かれている場合も多いので、現地見学の時などにボンベに書いてあるガス会社の会社名を見てガス料金を検索したほうが良いと思います。

プロパンガスの建売住宅の注意点・オール電化にするには違約金が発生:まとめ

プロパンガスの建売住宅を購入する時には、ガス設備は借り物でガスの契約は売主指定の業者としかできない物件が多いことに注意が必要。

オール電化にしたり、指定以外のプロパンガス業者と契約する場合は、違約金が20万円ほど発生する場合があるので、工事代金とプラスして考えておくことが必要。

プロパンガスはガス料金が高いのでランニングコストもしっかり検討しておくべき。プロパンガスの使用でいくとしても指定業者がぼったくりガス業者でないかまでチェックしておくべき。

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