一建設とアーネストワンの建売住宅の住宅性能評価書を比べてみた

ポイント アーネストワン

最近では住宅性能評価制度という第三者機関に住宅の性能を証明してもらう制度を利用する新築一戸建てが増えてきましたが、その住宅性能評価をみればメーカーがどういう建物を建築しているかがわかりそうなものです。

おるすま内田
おるすま内田

住宅性能評価を受けているとハウスメーカー同士の比較がしやすい部分がありますね

今回は建売住宅の飯田グループホールディングスの一建設さんとアーネストワンさんの物件の住宅性能評価書を比較してみました

一建設とアーネストワンの建売住宅の住宅性能評価書を比べてみた

一建設とアーネストワンの建売住宅の住宅性能評価書を比べてみた

結論から言うと、ほぼ一緒です。

同じ大手建売新築一戸建てを建築しているメーカーということで、ほぼ同じ仕様で建築しているという事でしょう。

というよりも住宅性能評価制度の評価項目はあくまで大枠的な評価ですので、それぞれのメーカーがこだわっているような仕様があってもどれも「等級3」などという大まかな分類になるので、あまりメーカー同士の比較をしても同等という扱いになるということです。

それでも少しずつ違いはあったので見てみてください。

一建設とアーネストワンの住宅性能評価書比較【検証結果】

一建設とアーネストワンの住宅性能評価書比較【検証結果】

それではそれぞれの項目ごとに検証結果を紹介していきます。

評価機関がそれぞれ違う

まず住宅性能を評価してくれる評価機関がそもそも違います。

一建設さんの方は「株式会社 確認サービス」アーネストワンさんの方が「株式会社 住宅性能評価センター」

アーネストワンが依頼しているところの方が住宅性能評価してくれそうですね。名前的に。株式会社確認サービスは建築確認の実施者としてよく登場する会社ですね。

どちらもちゃんとした「登録住宅性能評価機関」です。

構造の安定性に関すること・耐震等級

まずは構造の安定性に関すること、いわゆる耐震等級というものです。

【一建設】
一建設とアーネストワンの建売住宅の住宅性能評価書を比べてみた

【アーネストワン】
一建設とアーネストワンの建売住宅の住宅性能評価書を比べてみた

一口に耐震等級と言っても

  1. 構造躯体の倒壊等防止
  2. 構造躯体の損傷等防止

の2種類があります。写真を見てわかる通り、一建設さんの方は両方評価してもらっていてどちらも耐震等級3取得しております。アーネストワンさんの方は2番目を選択せずにしています

損傷等防止の項目は住宅性能評価の必須項目ではありません。ですので、これでもどちらも「耐震等級3取得」です。

これはアーネストワンの方も損傷等防止でも耐震等級3取得できるんでしょうが、選択しないことで評価費用をちょっとでも安くしてもらっている可能性が高いです。「結局耐震等級3取得と言えるなら片方でいいか・・・」って感じだと思います。

耐風等級・耐雪等級

耐風等級や耐雪等級は一建設もアーネストワンも「選択せず」で評価をしてもらっていません。

ちなみにこの比較している物件のエリアは近畿地方ですので雪はそれほど降りません。

地盤又は杭の許容支持率・基礎の構造

【一建設】
地盤又は杭の許容支持率・基礎の構造

【アーネストワン】
地盤又は杭の許容支持率・基礎の構造

ほとんど同じです。スウェーデン式サウンディング試験という地盤の固さを調査する方法で調査をします。基礎は鉄筋コンクリートのベタ基礎です。

地盤改良方法「柱状改良」と「深層混合処理工法」で違いますが、これは呼び方が微妙に違うだけで同じ工法のことです。地中に何本もの円柱・杭が刺さっているような状態にして建物を支える方法です。

劣化の軽減に関すること・劣化対策等級

【一建設】
劣化の軽減に関すること

【アーネストワン】
劣化の軽減に関すること

劣化対策等級も同じ3取得です。

維持管理更新への配慮・維持管理等級

【一建設】
維持管理更新への配慮・維持管理等級

【アーネストワン】
維持管理更新への配慮・維持管理等級

維持管理等級もどちらも3取得です。

専用配管と書かれているのは今回はどちらも普通の一戸建てですので、その家の専用の配管がどうなっているかをチェックするだけということになります。共同住宅だと共有部分の配管も評価されます。

温熱環境・エネルギー消費量・断熱等性能級

【一建設】

温熱環境・エネルギー消費量・断熱等性能級

【アーネストワン】
温熱環境・エネルギー消費量・断熱等性能級

こちらも同じ断熱等性能等級4取得です。

一建設とアーネストワンの建売住宅の住宅性能評価書を比べてみた:まとめ

一建設とアーネストワンの建売住宅の住宅性能評価書を比較してみると、ほぼ同じ

調査機関や調査項目や書き方に多少の違いはあるが、住宅性能評価としてはほぼ同じような建物を建築していることがわかります。

どの建売メーカーでも住宅性能評価書を比較するとほぼ同じになるので、建売住宅を比較するならもっと細かい仕様や採用部材で施工方法で比較する必要がある

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