建売新築一戸建てを探していたり、われわれのように販売していたりすると、各メーカーの仕様の変更を目の当たりにしたりします。
高級感のある別仕様があると現場の立地によって使い分けできるので良いですよね
そうなると「ここの現場がLスタイルなら買ったのにー」とかもあるやろうけどね。
今回は飯田グループホールディングスさんの中の一社、一建設さんの新仕様「Lスタイル」の現場に遭遇したので紹介させてもらいます。
【一建設の新仕様】Lスタイルって何?
一建設さんが発表している「Livele Garden Lstyle 基本仕様」を見ながら実際に今までのリーブルガーデンシリーズと変わった部分について紹介していきます。
「外装」【Lスタイル仕様】
アクセント部分に16㎜サイディング金具施工アクセントとベースのコーナー材が連続する部分はベースサイディングのコーナー材を同質出隅に変更(その他の部位は長尺出隅)
Livele Garden Lstyle 基本仕様
「軒天」【Lスタイル仕様】
玄関部分の軒天に木目調化粧シート品を使用
Livele Garden Lstyle 基本仕様
◆エントランスの意匠性と高級感の演出
◆材料の軽量化による施工負担の軽減
玄関の天井を木目調に変えるだけでやはり印象はがらりと変わり、いつもの仕様とは少し変化を感じます。
「クロス」【Lスタイル仕様】
玄関ホール内の天井を、玄関ポーチ軒天と同系色に合わせて一体感を演出
Livele Garden Lstyle 基本仕様
玄関ホール内の壁一部にアクセントクロス(基本は下駄箱を設置する壁面)
キッチンカウンター下の壁にアクセントクロス
◆意匠性の向上
玄関ホールのアクセントクロスとともに、キッチンもクロスの貼り分けがされています。
「上がり框」【Lスタイル仕様】
メラミンユニット框
Livele Garden Lstyle 基本仕様
◆エントランスの意匠性と高級感の演出
◆ユニット建材による施工の省力化
上がり框がメラミンユニットの材料で作らています。いつものようなマットな素材よりも高級感があって、印象もいいですね。
「フロア」【Lスタイル仕様】
石目調フロア・2坪までを標準
Livele Garden Lstyle 基本仕様
◆エントランスの意匠性と高級感の演出
大理石調になっていて、高級感があります。
「下駄箱」【Lスタイル仕様】
鏡面ホワイト仕様(各建材メーカーの仕様による)
Livele Garden Lstyle 基本仕様
◆エントランスの意匠性と高級感の演出
ノーマルの今までの一建設さんのリーブルガーデンで使われている下駄箱が下の写真のような感じです。マットな材質でこちらのほうが容量は多いですが、新仕様のほうが高級感がアップしているように感じます。
「ハイドア」【Lスタイル仕様】
リビング入り口ドアのみH=2400(詳細は各建材メーカーの仕様による)
Livele Garden Lstyle 基本仕様
◆エントランスの意匠性と高級感の演出
Lスタイルどんな位置づけ?
リーブルガーデンシリーズの新仕様「Lスタイル」がどのような位置づけかというと、基本仕様にもたびたび出てきたように「高級感」を出したしようと考えられます。
実際に依然と違うのは玄関だけ?
お気づきの方もいると思いますが、Lスタイルの変更点は「玄関部分」に集中しています。
その他の部分で言うとクロスのところで、キッチンカウンター下のクロスを変更するアクセントクロスの仕様というものくらいになります。
こちらの現場で言うとグレーのクロスになっています。ですがこれってこれまでの普通のリーブルガーデンでも時々採用されていた貼り分けになるので、現場の販売営業マンからするとそんなに変わった感はありません。
やはりLスタイルになったという変更点で言うと「玄関周辺」に集中しているといえます。
営業マン目線の話で恐縮ですが、これは意外と販売に効果があるかもと思う部分があって、実は新築一戸建ての場合、建物に入った瞬間の第一印象って結構重要な部分があって、最初にお洒落と思った部分で決断につながるという側面もあると思うので、
限りある予算の中で新仕様をどこにするか、という考え方ではLDKではなく玄関に集中してきたのはなかなか面白い取り組みになると思います。
浴室の色もいつもと変えてる。。。
こちらは、Lスタイル基本仕様の変更箇所には特になかったところですが、この現場では浴室の色も変更されていました。
この辺の変更は普通にどこの現場でもできることでしょうが、一般的なところではな黒とか茶色とか無難で好き嫌いのない色にするのが建売新築一戸建てのセオリーになっています。
今回は新仕様の適用現場ということもあって、この辺りも変更してさらにお洒落感を出していくという考え方なんでしょう。
Lスタイルはどんな物件に採用されてる?
Lスタイル自体が高級感のある仕様ということもあって、どちらかというと高価格帯の現場に採用されているもので、そのほかのほとんどの現場ではあまり採用されていないのが、2021年4月現在の現状です。
ネット上でLスタイルで検索してみても
- 西宮市甲子園・物件価格4780万円
- 船橋市西習志野・物件価格4590万円
など。5000万円近くの建売新築一戸建て物件で採用されていることがわかります。われわれが良く販売するエリアである奈良・京都では、奈良市法蓮町3780万円がLスタイル対象物件になっています。
高級感のある仕様とマッチしやすい高価格帯物件に採用していることがわかります。
施工の簡便性にも注意を怠らない!この姿勢!
こういった価格帯の高めのところに部分的に採用していることからも、やはり建売住宅販売という低価格路線というところに変更はなさそうです。
Lスタイルの基本仕様にも
- ユニット建材による施工の省力化
- 材料の軽量化による施工負担の軽減
のように高級感を出すという目的とともに、施工上の負担を軽減するという視点も忘れていないこともうかがえます。
一般の方からすると、イイもの作るために手間とお金をかけろよ、という考え方にもなりますが、一建設さんの目指すのは「適正な価格」というところがあり、「高級感のある仕様」を作るにしても従来のハウスメーカーがしてきたような、
「ちょっと高級感出して、ぼったくりの値段で売って大儲けしよう」
みたいな取り組みではなく、やはりできるだけ購入者に負担なくそれでも高級感のある満足してもらえる商品を作ろうという取り組みが感じられます。
Lスタイル・ネーミングはセンスは?
Lスタイルというネーミングはどこから来るのか考えると・・・。
多分ですけど「リーブルガーデン」の頭文字の「L」なのではないかなと思います。
IDS工法の時も多分「飯田産業工法」の頭文字じゃない?っていう勢いでしたけど、やっぱりこの辺のネーミング感は飯田グループ共通の文化があるのでしょうか。
工法とか仕様についてめちゃくちゃ考えすぎて、ネーミングについては10秒ぐらいしか会議で時間使ってなさそうな合理主義的な雰囲気が感じられます。
【一建設の新仕様】Lスタイルって何?今までの建売新築とはどう違うの?:まとめ
一建設のリーブルガーデンシリーズで出てきた新仕様「Lスタイル」は、玄関を中心に高級感を出すことを主眼に置いた新しい仕様。
高級感を目指すとともに建売らしい「工事の簡便さ」も追及されており、一建設さんがもともと持つコンセプトの軸を感じられる新仕様でもある。
一建設さんのお家のことなら何でもお気軽にご相談ください。