新築一戸建てを検討する際に、和室が必要なのかどうかという問題があります。
実用的には和室の存在意義はなくなってきてますよね。
でも家と言えば、「畳があってー」って考え方の方もまだまだたくさんいるよ
注文住宅ならなおさらどんな間取りにするか気になることですし、建売住宅であったとしても最近は和室の無い間取りもちらほら登場し、悩みが多い部分でもあります。
新築で和室って要ります?
和室って要らないんですよね・・・ってお客さんから聞くケースも多くなってきました。
建売新築一戸建てでは、主流としては和室がある間取りというのが普通ですが、和室不要派の意見も取り入れた
- 和室を洋室に変更した間取り
- 和室を無くして大きなLDKを取る間取り
というのも採用されているケースがあります。
今回はそんな和室は要るの要らないのかについて紹介していきます。
和室【必要派】の意見は?
まず和室必要派の意見という所を紹介していきます。和室があることのメリットです。
和室はゴロゴロできる・リラックスできる
和室のメリットはやはりリラックスできるという人が多いです。
和室はゴロゴロしたりすることができます。そもそもフローリングなどより柔らかいので気持ちいいという感覚もあります。またイグサの香りが好きという方も結構いると思います。
和室を来客用の部屋にする
和室は1階にあることが多いと思います。ですので和室を来客用の部屋として利用する場合も多いでしょう。
2階や場合によってはリビングルームは家族のプライベート空間なのでお客さんに見せたくない、というような意見や、両親などが来た場合の宿泊部屋として利用を想定しているケースが多いと思います。
風水的に良い
和室は風水的に良いので必要という意見も意外と聞くことがあります。
和室に使われているイグサは自然素材ですので自然が持つパワーを呼び込んでくれる、という考え方であったり、そもそも緑色が吉相色で運気が上がるんです、というような意見を聞くことがあります。
寝るとき布団派からの和室必要
和室のメリットではありませんが、和室必要派の理由でまだまだ多いのが「寝るとき布団派なんで」というものです。
最近はほとんどの人がベット派になっていますが、寝るときはやはり布団じゃないと落ち着かないという人もいます。そうなると和室に布団を敷いて寝たいという感じになります。
理由はないけど和室は必要
理由はないけど和室は必要という方も結構多くいます。
どれかというと和室でゴロゴロできるからというような理由に近いんですけど、「まあなんか和室欲しいよね」っていうレベルのお話です。基本的には好みの問題の話なのでそれくらいの理由でも全然大丈夫だと思います。
和室【不要派】の意見は?
次に和室不要派の意見を紹介していきます。和室のデメリットという感じですね。
畳のメンテナンスコスト
和室のデメリットは畳のメンテナンスコストがかかってくるということです。
フローリングのような一枚モノの板とは違って、畳の表面は劣化しやすくメンテナンスコストがかかりやすくなります。
通常の畳であれば、3年くらいで裏返して裏面も使ったり、6年くらいで表替えといって畳表面を替える場合もあります。長らく使っていくとふわふわとした柔らかい感じになってしまうと新しい畳に変える必要が出てきます。
和室には畳だけではなく必然的に襖や障子も出てきます。フローリングと壁紙しかない洋室と比較するとどれも全て何かで壊れやすいものですので、子供やペットのいるご家庭にとってはメンテナンスコストがかかるお部屋になってしまいます。
和室は掃除しにくい
またメンテナンスコストで言うと「掃除のしにくさ」あげる人も多いです。
掃除機や拭き掃除の方向にも気を付けないといけませんし、水拭きなのか乾拭きなのか、そもそもフローリングと掃除の仕方を変えないといけないことが面倒だという意見も聞きます。
さらには畳の屑が出たり洋服につくなどといった不便点を挙げる人もいますし、ダニの繁殖やハウスダスト問題の観点で、きちんと管理を必要とするという意味あいでメンテナンスコストがかかるという人もいます。
必要派を批判するだけの要素
和室不要派の最大で唯一の意見は「メンテナンスコスト」です。ですが和室不要派の意見の中で多い意見は和室のデメリットではないものの必要派の意見に反論する形の意見です。
- 和室は何に使うかわからない(洋室もそうです)
- 洋室でもゴロゴロできる(ほっといたれ)
- そんなにお客さん来ないでしょ?(お前と違って友達多い人もおるわ)
- 洋室で布団で寝たらいいやん(ほっといたれ)
というような感じ基本的には好みの問題のものに反論しても意味はないですが、結構こういう意見は多いです。
和室要りますか?その答えは?
不動産営業マンとしてお客さんに「和室要りますかね?」と聞かれた時にどう答えるのかというと、これは「僕が決めることではないです」というのが正解です。お客さんの好みの話ですので、決める立場にないというのが正直な答えです。ですがプロとして答えるとすると2つの視点があり
- 多数派はどっち?皆さんはどう考えられてますか?
- 内田さんならどうしますか?
というようなものです。
多数派はどっち?
和室がいるかどうかという話の多数派はどっちかというと、まだまだ必要派が多数派だと思います。
そもそも和室は家に標準装備くらいの感覚で考えておられる方もまだまだ多いです。また建売新築一戸建ての販売している物件の間取りをいろいろ見てもらえればわかると思いますが、和室がある間取りが圧倒的に多いです。
建売は基本的には売れやすい、万人受けする、多数派の意見に寄せて建築されます。建売ハウスメーカー各社がまだまだ和室を採用しているところを見ても、まだ和室を付けたほうが売れる、多数派が和室必要派であることがわかります。
個人的にはどう思いますか?
次に個人的にはどう思うかというと、やはり私は和室は要らないと思っています。
現実的にメンテナンスコストは増えてしまいますし、あげられたような和室があることのメリットはうちの家庭ではほとんど感じることができない生活を送っています。
- リビング部分にクッションみたいなの敷いてそこでゴロゴロしてるし
- 親を含めた客はうちには一人も来ないし
- 2階の洋室のベットで寝るし
- 風水なんて難しいこと知らないし
という感じですので和室不要派です。
広告としては和室必要派
このように実際住むなら和室が必要なのか不要なのかという考え方を検討していったのですが、不動産会社として広告として和室が必要か不要か言われると、「必要派」です。
和室必要派がまだまだ多いということもありますが、和室がある不動産広告のほうが良さそうに見えて問い合わせは多くなります。
不動産の広告はどちらかというと「茶色」メインになりがちで、建売新築一戸建てでは特に外壁材も浴室もシステムキッチンもワンパターンで茶色と白が多くなります。そんな中で和室写真が一つあるだけで差し色の効果で「なんか良さそうに見える」という効果もあります。
和室は必要?不要?:まとめ
- 和室が必要か不要かは好みの問題
- 和室は多少メンテナンスコストが上がってしまう
- 個人的には和室不要派・でも広告としては和室はあってほしい
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