建売新築一戸建てを販売しているとハウスメーカーさんの仕様の変化に気づくことがあります。
これってこんな感じやっけって思う時ありますよね。
いやハウスメーカーも種類多いから、俺は気づかんこと多いよ(笑)
今回はそんな仕様の変化の中でも、建売大手のアーネストワンさんのクレイドルガーデンシリーズの小型化してる?というお話を紹介していきます。
アーネストワンさんの建売新築一戸建て小型化している?
一般のお客さんからするとハウスメーカーの仕様の変化を感じることは特にないと思います。なぜなら一般の方が3年も4年も建売を探し続けることが稀だからです。みなさん半年とか1年くらいで新居を決定し、その後はスーモもホームズも見ることは無くなってという生活に戻られると思います。
ですが我々不動産仲介屋はずーっとこの仕事をしているので変化にも気づきます。
同じ地域でちょっと前の物件と比較すると
アーネストワンさんのクレイドルガーデンシリーズが小型化しているかという説については、全物件の面積足して施工件数で割った平均面積などを出したりしないと本当かどうかはわかりませんが、そんなことをすることも中々できないので今回は、
あるエリアの今売っている物件と平成29年前後に売っていた物件の建物の大きさの比較をやってみたいと思います。
令和4年と平成29年前後の比較
実際に〇〇市〇〇町という同じエリアで場所的にも徒歩1分くらいの距離で分譲されたアーネストワンさんのクレイドルガーデンシリーズの令和4年分譲のものと平成29年分譲のモノの比較です。面積的には
- 令和4年・建物面積100.44㎡
- 平成29年・建物面積102.06㎡
少し建物面積が小さくなっていることがわかります。ただ実はこれはもうちょっと建物面積に差があるお話で、平成30年分譲のものと比較してみると
この比較になると、いやいや今の方が大きいやんってなります。ですがこれには一つトリックみたいなものがありまして、令和4年の間取りと平成29年30年の間取りを見て変化しているポイントに秘密があります。
それはバルコニーの大きさそして、普通のバルコニーがインナーバルコニーになっているということです。
具体的にはこんな感じの普通のバルコニーから
こんな感じのインナーバルコニーに変化しています。
インナーバルコニーの面積算入している
このようにインナーバルコニーは壁や屋根で囲まれているということもあり建築確認などを取る時には床面積として算入していいということで、それを基準に広告などもしていいことになるので、今の建物の床面積の方が若干広めに表記されます。
この令和4年の物件の建物面積からバルコニー部分の7.29㎡を引くと93.15㎡になります。そうなると、
令和4年 | 平成30年 | 平成29年 | |
建物面積 | 93.15㎡ | 96.38㎡ | 102.06㎡ |
という状態になり、純粋にバルコニーを引いた室内の面積だけで計算するとこのエリアでは小型化しているということが言えるかもしれません。
どこが小さくなっているの?
それではこちらの比較ではどの部分が小さくなっているのかというと1階の和室部分(この間取りでは洋室になっていますが)が小さくなっています。
LDKの面積としてはそれほど変化はなく最低でも16帖を確保している間取りになりますが、それに隣接する1階のもう一部屋の面積を小さくしているということがいえます。
また2階に関しては洋室も少し小さくなっています。その代わりにウォークインクローゼットを作り、収納の面積が増加しています。このあたりも少し面積の使い方が変化しているのかもしれません。
エリアによっては変わらないこともあります。
アーネストワンの物件は少し小型化しているのかなという比較になりましたが、実際はエリアによっても違いがあります。
もともと都会では建物面積が小さい物件を施工していたので、過去と今を比較してもそんなに変化がないところもあります。
また逆にすごい田舎というエリアに関しては、小さい建物を作ると建売新築一戸建てとして売れない可能性があるので、以前の大きさを維持しているため、過去と今の建物面積を比較してもそれほど変化がない場合もあります。
アーネストワンなぜ小型化しているのか
それではアーネストワンの建売新築一戸建てはなぜ建物面積が小型化しているのかということですが・・・
建築費の高騰による価格維持のため
まず一つ言えることは建築費の高騰による建物価格の高騰です。
新築一戸建て建築にはたくさんの材料が必要になりますが、その複数の材料が輸入品の価格高騰などを理由に値段が上がってしまい、それに伴って最後に建売新築一戸建てとして販売する物件の価格も高騰してしまいました。
そうなると一つ値段を上げるという方法もありますが、アーネストワンさんはもともと低価格路線ということで、どちらかというと年収がそれほど高くない人にも新築一戸建てを購入してもらえるような販売戦略を取っていた企業ですので、引き続きそういった層に販売していくためには、建物を小さくするなどして価格を維持する物件を作るという方針を取ることも必要になってきたと考えられます。
その他の新築物件の価格維持の取り組み?
アーネストワンさんは建物の小型化のほかにも、もちろんたくさんのコストカットの取り組みをされてきました。中には賛否両論分かれるものもありますが、
例えば、クローゼットの棚をメッシュ棚に変更したり
駐車スペースなどの外構工事をアスファルト敷きのシンプルな仕様に変更したりしています。
こういったものを単独でとらえるとやはり「コストカットだ!儲けを増やそうとしている」という考え方もあるかもしれませんが、低価格路線を維持し新築一戸建てを諦めかけてた人にも購入できる物件を作るという意味で考えるとものすごい努力という風にとらえることもできます。
アーネストワンさんの建売新築一戸建て小型化している?:まとめ
- アーネストワンの建物の面積は小型化しているところもある
- 一階のLDKの横の和室が減っているケースが多い
- 小型化は低価格路線維持のため
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