建売新築一戸建てを販売していると以前購入していただいたお客さんから様々な用事で電話がかかってくることがあります。

今回は24時間換気の中にコウモリが棲んでいた話です

コウモリ?給気口に入れるん?
今回はそんな様々な購入者さんからのご連絡の中でも、棲みついているコウモリにご退去いただいたお話をしていきたいと思います。
建売住宅の24時間換気の中にアブラコウモリが棲んでいた話
以前建売新築一戸建てをご購入いただいた方から連絡があり、
「どうやら24時間換気の給気口にコウモリが棲んでいる」
というお話がありましたので、出て行ってもらうのための作業に立ち会わせていただきました。
24時間換気の給気口からカサカサと音が・・・

室内側から見ると、こんな感じになっており、数匹のコウモリの影が見えています。夕方に作業をしたんですが、微妙にコウモリも起きてるみたいで、カサカサ音がして動いている感じがしました。
24時間換気のフィルターがあるし、糞などの汚れでさらに視界もわるくなっているのではっきりとはわかりませんが、近くにいるコウモリの足の形とかはギリギリ見えていました。
外側を見るとコウモリの糞が落ちている

外側から見てみると、角度的に中に何かがいるような状態は確認できないですが、よく周りを見てみると、コウモリの糞が落ちているのが確認できました。
コウモリの糞はネズミの糞と似ていて5~10mmの大きさのもので、かなりパサパサです。昆虫を主食にしているため水分が少ない糞になり、消化が早く食べてから50分ほどで糞になるため1匹いるだけで大量の糞が発生します。
コウモリが棲みついたらどうする?

もう確実にコウモリがいるということは分かったということで、出て行ってもらうしかありません。
殺したり捕獲したりはダメ・出て行ってもらう
コウモリは後にも出てきますが、鳥獣保護法の保護動物になっています。
ですので殺したり捕獲したりすると法律違反になる可能性があります。つまりは殺さないように出て行ってもらうしかないということです。
法律上のこともあるし、何より怖いし、病原菌とかも気になるしということで専門の業者さんに依頼する方も多いようです。
ミントの香りと超音波が苦手
コウモリの嫌なことは、
- ミントの香り
- 超音波
です。ミントの香りのコウモリ忌避剤が売られているので、そちらで対応しました。
結構強めのミントの香りがでるスプレーです。
コウモリは視力はほとんどなく、エコーロケーションという超音波を発してその跳ね返りで物体を把握する生き物です。ですので超音波でも嫌がって離れるという習性があります
追い出して穴を塞ぐ
全て追い出した後に24時間換気の給気口の中を掃除します。大量の糞があって物凄く大変な作業でしたが、きれいに掃除し終わったあと、もう入ってこれないように給気口の口に細工をしましょう。
張替え用の網戸を購入してきて給気口に固定するのも方法ですし、もうその方は24時間換気は使ってないし、これからも別に使う気もないということで、キッチンの換気扇に使う用のフィルターを丸めて穴を塞いで閉じていました。
忌避剤をくらったコウモリは・・・

コウモリ忌避剤をくらったコウモリはというと、外に飛び出してきて地面で元気なさそうにうずくまっていましたが、数分経つとどこかに飛び去って行きました。
忌避スプレーを強烈にかけられると、気絶する可能性や、運悪く窒息して死んでしまう可能性もあります。
建売メーカーによってコウモリが棲みつけない物件も
今回連絡いただいた件で正直「めっちゃ怖いな。ほかの方のお家でもありそう」と思ってしまいましたので、ぜひ皆さんご確認ください。建売ハウスメーカーの建売物件でなくても24時間換気の仕様によってはコウモリが入れる場合と入れない場合がありますので、見てみていただければと思います。
アーネストワンさんはメッシュで…

建売大手の飯田グループホールディングスのアーネストワンさんの建売物件の24時間換気の給気口の外壁側はこんな感じになっています。
メッシュの部品がつけられており、コウモリが入れない仕様になっています。これはありがたいですね。
一建設さんはじめその他はコウモリ入れちゃう

その他の多くの建売ハウスメーカーさんの仕様は統一してこんな感じでした。写真は一建設さんで使用されているものです。
今回コウモリを撃退したご家庭の物件はファースト住建さんの建売新築一戸建てでしたが、飯田グループ各社の物件でもこのタイプの給気口になっていることが多いです。
コウモリは1~2センチほどの隙間であれば入っていけるということですので、このタイプだと侵入される可能性はあります。
鳥獣保護法って難しいよね
このお話をいただいて初めて知ったことの一つが、鳥獣保護法でコウモリは殺したりしたらダメということです。
なんかイメージで言うと、申し訳ないけど「殺しても大丈夫そう」な生物とおもっていましたが意外とダメという。
なんで殺したりしたらダメなの?という話で言うと、難しい話ですが鳥獣保護法の目的は生態系を守るという目的があります。
人の好き勝手に生き物を少なくしていくと生態系が崩れてしまって、ひいては人間にとってもデメリットがあるということもあるので、「保護する生き物はコレ」というのは決めないといけないわけです。
じゃあどこから保護してどこからは保護しないのって線引きになりますが、その線引きによって人の感覚も違うという部分もあるので、
「なんでこの生き物は保護するのに、なんでこの生き物は保護しないの?」
って言う感覚になる場合もあるということです。
ですので、なんでコウモリを殺したらダメかと言われたら、もう難しい話は置いといて「法律で決まってるから」っていうことです。
建売住宅の24時間換気の中にアブラコウモリが棲んでいた話:まとめ
- 24時間換気の給気口にイエコウモリが棲みつく場合がある
- コウモリはミントが嫌い
- コウモリは鳥獣保護法により殺したらダメ
- ハウスメーカーによっては入れない仕様もある
皆さん一度24時間換気とシャッター確認してください。コウモリがいないか。入れる構造になっていないかを見てみましょう。
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