建売新築一戸建てで〇〇80万円という価格設定が多い理由。あれ何?

建売新築一戸建ての価格設定 建売新築

建売新築一戸建てを探していると、価格が2580万円とか、3280万円とか、4180万円とか、「〇〇80万円」という価格設定になっていることがわかります。

おるすま内田
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定番の価格設定ということができます。

おるすま澤田
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逆に80万円で終わらない価格設定みると不自然に感じるほど。

今回はそんな建売新築一戸建てにおける「〇〇80万円」という価格設定について紹介していきたいと思います。

建売新築一戸建てで〇〇80万円という価格設定が多い理由

YouTubeおるすまチャンネル「価格設定が〇〇万円が多い理由」

確かに不動産業界の価格設定の話では末尾を80万円にして売り出すことが多く、建売新築一戸建ては定番のようにこの価格設定がされています。

大台割れ効果?

この建売新築一戸建てでよく使われる価格設定は一般的には「大台割れ効果」を狙ったマーケティング手法だと言われています。

大台割れ効果とは、大台価格から少し安めの価格を設定することにより割引されている、割安であるというような印象を与えることができるという効果です。

スーパーなどでも98円の商品や1980円の商品をよく見かけると思います。これらの価格設定はそういった大台割れ効果の意図で設定されています。逆の言い方をすると98円を95円にしてもそれほど意味はないということとも言われています。

このような大台価格より少し安くするという価格設定が定番になっているので不動産業界もこのような価格設定をしていると考えられています。

こういった効果を考えて不動産業界では〇〇80万円という価格設定が主流になっていると考えられています。

もはやこれが習慣?

建売新築一戸建てを販売していても価格設定がこの大台割れ効果を意識しているのかしていないのかわかならくなっている場合も多く、もはや「ただの習慣」という感じで「〇〇80万円」という価格設定にしているという事も言えます。

そのいい例が3080万円というような価格設定です。これは3100万円の大台には乗っていないので大台を割れているような気もしますが、3000万円ちょうどという大台が気になりすぎて、大台を越している価格設定にも見れてしまいます。

このような本当にこの大台割れ効果の目的で価格設定をしているのか疑問になってくような価格もあったりします。

かといって2980万円にするわけにはいかないというのが不動産の難しいところではあります。

建売新築の価格設定の実際のところ

建売新築一戸建ての端数の価格設定

そのほかに建売新築一戸建て販売の中での「〇〇80万円」についての実際のところというお話をしていきます。

価格交渉対策として〇〇80万円?

この〇〇80万円という価格設定を、価格交渉対策に元から80万円高くしているという話もあります

不動産というのは購入するときに価格交渉と言って、「値段をここまで下げてくれれば売却します」というような値下げ交渉が入る場合も多い商品になります。ですので事前に売出価格の方を少し高めに出すことによって、値下げされてもいいようにしておくという意味で〇〇80万円という価格設定になっているという考え方です。

この意味合いももちろんあり、しかもそう考えると結構な割合で「80万円値下げできるかできないか」というようなお話が多く、値下げ幅といえばこの端数の80万円という考え方が定着しているとも言えるので、「それ以上価格交渉させない」というような思惑がきっちり機能しているという事も言えます。

しかしこれは、元々は「大台割れ効果」を狙った価格設定だったものの、お客さんに説明する用に後付けで「価格交渉対策」という考え方が作られて広まったという説もあります。

実際にこの価格設定は大台割れの効果と価格交渉対策の側面の二つの効果があります。

日本では「8」が定番になっている

大台割れ効果を狙うなら大台を割れていればいいという考え方になりますので、「9でいいのでは?」という事も言われたりします。

実際海外では3.99ドルなど9で大台割れ効果を出すのが多いです。ですが日本では「9=苦」ということで縁起の悪い数字で、「8=末広がり」で縁起がいいということで商売人に好まれる数字として8を使った大台割れ効果の価格設定が定着したという流れがあると言われています。

またあまりにも大台に近い数字は大台を意識しすぎて大台割れ効果があまり出ないという調査結果もあります。そういった意味合いもあってか日本では〇〇80万円というような「8」を使った価格設定が主流になっています。

とはいえ「9」もある

とは言え建売新築一戸建ての価格設定でも〇〇90万円という価格設定もあります。我々がよく販売している近畿圏の話ではアイディホームさんやファースト住建さんといった建売ハウスメーカーさんがよく〇〇90万円とい価格設定を使っています

おるすま内田
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正直販売現場からすると80万も90万も一緒や。という意見が多いですが

9=苦というような迷信めいたものを信じる人も少なくなってきた事もあると思いますし、お客様が複数被って申し込みをしたときなど、価格交渉を受ける必要がない状況も考えられますので、そう言った場合には〇〇90万円に設定しておくほうが利益を高めることができて合理的ではあります。

「〇〇98万円」もある。ギリ大台割れ

そう言った流れなのかハウスドゥさんの建売新築一戸建てで「〇〇98万円」という価格設定の仕方をされているのもよく見ます。2598万円とか3298万円とかそういった価格になります

こちらは本当のギリギリ大台割れをしているという価格設定になります。

3000万円クラスの商品でわずか2万円だけ価格が低いことを割安に感じるかどうかはわかりませんが、価格設定を見るだけでハウスメーカーがわかるというのはある意味いい作戦だと思います。

価格設定で差別化も?

このように不動産商品では「〇〇80万円」という価格設定で他の物件と同じように見えて埋もれてしまうということもよくあります。

そういったことを避けるために「〇〇90万円」や「〇〇98万円」といった価格設定があります。

不動産を探す場合にスーモやホームズなどで物件一覧を見る機会があると思いますが、同じようなエリアで競って建売新築一戸建てを建築していくと、メインとなる価格帯に関しては複数の物件が並ぶことになります。

2980万円の物件がたくさんあると同じ物件という風に見られ見逃されてしまう可能性もありますので、あえて違う価格帯に2950万円などの不動産業界でいうと中途半端な価格にあえてする場合もあります。

こうすることによって一般の方の目に留まりやすく、お問合せや見学、そして契約に繋げる可能性を上げることができる場合もあります。

その代わりハウスメーカーは末尾を30にしたのか50にしたの80にしたのか把握しておく必要があり、忙しい売主の担当営業マンは頭が混乱してきたりします。

まとめ:建売新築の価格設定で〇〇80万円が多い理由

大台割れ効果を狙った価格設定で〇〇80万円という価格が多い?
価格交渉対策のための端数であるという説もある
8なのか9なのか。大台に近すぎると効果は薄いのか諸説ある
同一価格で物件が埋もれてしまわないようにという配慮もある

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