建売新築一戸建ては建築中の状態を詳しく見る機会はあまりありません。外壁材も貼られている状態はよく見ると思いますが、どのように施工されているか見る機会はなかなかないと思います。
今回はそんな建売住宅の中でもファースト住建のある現場の外壁について現場写真を交えて紹介していきたいと思います。
ファースト住建の建売の外壁材はどんなもの?実際に使っている外壁材の写真
ファースト住建さんのファーストタウンシリーズの外壁はサイディングを採用しています。
外壁材のメーカーは「ニチハ株式会社」さんのナノ親水マイクロガードの「モエンサイディングM14」という商品です。詳細はニチハ株式会社のHPをご覧ください。
このマイクロガードという外壁材の一番の売りは、「雨で壁の汚れがとれる」というセルフクリーニングサイクルです。外壁材は長く風雨にさらされるために少しでも美しく保てる仕組みになっているのはありがたいですね。
建売住宅では外壁材はほとんど同じようなサイディングが使われています。飯田グループホールディングスのアイディホームさんの一部の現場では、パワーボードが使われていますが、それ以外で言うと全社同列という感じです。
防水シートを巻く・ファースト住建の名前が書いてある
ファースト住建さんのHPより
柱が立った状態から建物のすべての箇所を覆うように防水シートがはりめぐらされます。だいたい防水シートにはメーカーの名前が印刷されています。
防水シートをはる前はだいたいこんな感じです。こういう感じで貼っていきます。重なり幅10cm以上でないといけないそうです。
すべての外壁材を貼り終えたら足場を外します。
外壁の構造はこんな風になっている
防水シートの奥は断熱材が施工されていて、この上から外壁材のサイディングをはっていくという感じです。
外壁の構造はこんな感じになっています。
ファースト住建の外壁サイディング固定は釘打ち
ファースト住建の外壁は14㎜のサイディングです。固定する方法は上の写真のような釘打ちという方法になります。
釘を打って上から同系色の塗装をして少し目立ちづらくしています。
釘打ち以外には「金具止め」という工法があり、ステンレス製の金具を胴縁に釘やビスで固定して、固定した金具にサイディングボードを引っ掛けるようにして張ります。
建売では外壁の釘打ちは一般的
外壁の固定方法で釘打ちと金具止めのどちらがいいかと言われると間違いなく金具止めでしょう。釘打ちはそもそも外壁材に穴を開けていますのでそこから劣化したり、見栄えもよくありません。
ですが建売住宅では、コストダウンの意味でも14㎜のサイディング外壁を使うため、釘打ち工法が一般的と言えるでしょう。
この辺りがとても気になるようであれば、注文住宅を考えてみてもいいかもしれません。
外壁材の継ぎ目から20㎜離れて釘が打たれているか
外壁の釘打ち工法の完成後でもできる簡単なチェック箇所が、
「継ぎ目から20㎜離れて釘が打たれているか」
というところになります。
釘を打つ場所が外壁の継ぎ目に近すぎると外壁材が割れたりする原因になります。自宅で釘打ち工法が使われている場合にもぜひ一度釘の打つ場所について見てみてください。
外壁材のメンテナンスはどうすればいい?
外壁材は屋根材とともに風雨にさらされる劣化しやすい部分です。ですので新築の段階から気を付けて外壁の様子を見てこまめにメンテナンスする必要があります。
サイディングの小さなひびや割れにはこちらの商品がおすすめです。サイディング外壁のお宅の必携品です。
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劣化が進んでいる外壁には塗り替えなどを大掛かりなメンテナンスが必要です。相場を把握するだけでもメンテナンスの資金計画が立てやすいので、こちらのサイトで自分の家の外壁の状態に合わせた施工の相場を確認してみてください。
ファースト住建の建売の外壁材はどんなもの?実際に使っている外壁材の写真:まとめ
ファースト住建の建売の外壁は14mmのサイディング、ニチハ株式会社の親水ナノガード「モエンサイディングM14」という外壁材を採用している。
下地材に直接釘で固定する「釘打ち工法」を使っているので、釘打ちされている場所や釘打ちされた周辺が割れていないかなどがチェックしてみるといい。