【ミックスローン】変動金利と固定金利を混ぜた住宅ローンで新築一戸建てを購入する?

ミックスローンの住宅ローン 住宅ローン

住宅ローンに関しては変動金利にするのか固定金利にするのかというところで悩む方も多いです。

おるすま内田
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変動にも固定にもそれぞれ良さがありますから。

今回はそんな住宅ローンの金利について、変動と固定を混ぜ合わせた、ミックスローンについて紹介していきます。

【ミックスローン】変動金利と固定金利を混ぜた住宅ローン

YouTubeおるすまチャンネル「ミックスローン」

住宅ローンの金利を選ぶ場合に、今人気なのは「変動金利」の方です。ですが変動金利というと、その後の状況によっては金利が上がる可能性もあるので心配という方もいます。そうなると「固定金利」を選ぶ人も出てくるわけですが、今度は固定金利の場合は金利が高くて困るというようなところもあります。

おるすま内田
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そんなときに出てくるのが固定と変動のミックスローンというものです。

固定金利と変動金利の両方の良さがある、リスクヘッジになるというような言われ方をします。

住宅ローンのミックスローンとは?

ミックスローンとは1人の人が一つの住宅ローン借入をするときに異なる金利タイプを組み合わせて借入をすることを言います。

例えば3000万円の借入をする場合には1500万円を固定金利で、1500万円を変動金利で借入するような場合です。金融機関によっては借入の期間もそれぞれ変更することが可能な場合もあります。

借入期間や金利タイプをカスタマイズすることができる住宅ローン商品です。

ミックスローンのメリット

ミックスローンのメリットは、金利変動のリスクヘッジをすることができることです。

先ほどの例で3000万円の借入を1500万円は固定金利で、1500万円は変動金利にするというようなお話で言うと、

  • 金利が上昇すると固定金利の方は金利上昇の影響を受けず
  • 金利が下降すると変動金利の方で金利下降の恩恵を受けることができる

というような金利がどっちに動いたとしても、影響を最小限に抑えることができる住宅ローンを組むことができます。

また期間も変更することによって将来的なライフイベントに備えた返済計画を組むこともできます。例えば子供が高校や大学に入学する教育費に備えて、返済期間の短い住宅ローンをミックスしておくというような方法が考えられます。

それぞれの金利の良いところを両方持っているというところがあります。

ミックスローンのデメリット

そんなミックスローンのデメリットというと、やはり金利変動のリスクも減るのと同時に、金利変動のリターンも減ることになります。

ミックスローンで固定金利と変動金利の中間を取ることによって、変動金利の魅力である「低金利での借入」はできなくなっていますし、固定金利の魅力である「金利が変わらない」というようなところも金利上昇により変動金利部分は金利の影響を受けます

おるすま内田
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ミックスローンはミドルリスク・ミドルリターンの商品と言えます。

またミックスローンにすると二つの住宅ローン借入をするということにもなりますので、借入にかかる諸経費も2つ分になります。契約書にかかる収入印紙代、借入の手数料などなど考えていくと数万円から数十万円の諸経費増になります。

金融機関によっては融資手数料などは1件分にしている場合もありますが・・・。

ミックスローンの実際のところ

変動金利と固定金利のミックスローン

それでは新築一戸建てをよく販売していて住宅ローンをミックスローンにする人が多いのかというところになりますが。

ミックスローンで住宅ローン借りる人は少数派

ミックスローンで住宅ローンを借りる人は少数派です。現状で言うと7割くらいの人が変動金利の住宅ローンを借入されます。そのほかの3割くらいの人が固定金利のフラット35を利用します。

私の新築一戸建て販売経験で言っても15年くらい新築一戸建て販売営業をしていますが、ミックスローンにされた方は

おるすま内田
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3件くらいしかありません。

かなり少ないです。

あえてざっくり感覚で割合を出すと、新築一戸建てを購入される方が住宅ローンの金利タイプを選ばれる場合は

  • 7割月々の支払額を重視し金利の低い変動金利を選択
  • 2割変動金利の住宅ローンでは難しい人が緩めのフラット35
  • 1割一部の固定金利派の人がフラット35

というような感じになっています。

ミックスローンの固定金利の部分がネック?

それではなぜ変動金利と固定金利のいいところを持っているミックスローンの人気がないかというと、ミックスできる住宅ローンの固定金利の部分がネックになっています。

上のざっくりとした割合の話でもあったように、「固定金利派」と呼ばれるような変動金利は怖いので固定金利をを選択すると人は一定数います。しかしその人は固定金利の中でも最も金利の低いフラット35を選択します。

一般の銀行が提供しているような超長期固定金利の住宅ローンは金利が高くて固定金利派でも借入の選択肢の対象に入ってこないというのが実情です。そしてミックスローンの中で固定金利の住宅ローンとして借入できるのは「その銀行の超長期固定金利の商品」であり、フラット35とその銀行の変動金利をミックスできるなんてことはありません

そうなってくるとどんな「固定金利派」の方でも、金利がものすごく高めの金融機関の固定金利を組み込むというのは嫌なので、ミックスローンを選択する人が少ないということになります。

フラット35と普通の変動金利をミックスできる商品があれば、それなりに人気になるかもしれません。

ミックスローンした方の裏には…。

先ほど私の不動産屋人生でミックスローンにした人は3組くらいというように言いましたが、あまりミックスローンを選択する人がない中で、どうしてその人たちはミックスローンを選択したかというと、その裏には「銀行の人のオススメ」があってミックスローンにしたという経緯があります。

馴染みの銀行員などがいて、その人に勧められてミックスローンにしているということです

そういった銀行側の思惑としては住宅ローンで変動金利で借入してもらえることは嬉しいのですが、変動金利では金利も低くなりますので、もらえる利息も少なくなります。そんなときに金利が高めの固定金利の商品をミックスしてもらうことによって、銀行としての利益を上げようという考えもあります。

おるすま内田
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もちろん金利上昇に対するリスクヘッジの商品を提案しようという気持ちもあるでしょうけど。

金融機関も会社ですので儲けないといけないわけで、そういった思惑が働いているケースが非常に多いような印象があります。

ミックスローンする人の裏にはきっと銀行員がいます。

不動産営業マンにとってミックスローンは…

しかし住宅ローンをミックスローンでやりたいですと言われたところで、不動産業者からすると「へえ。そうなんですね。それで行きましょう」というような感じです。

わざわざ変動金利の方が金利が安くてお得ですよ?変動金利にしましょうよなんてことを言うわけでもありません。

おるすま内田
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時々価値観を押し付けてくる不動産営業マンもいますけど。

不動産営業マンにとっては余計なことを言って、「この人話あわへんわ」って思われるくらいなら、お客様が進めたい案に乗ります。基本的にはミックスローンであろうと、変動か固定のどちらかのローンであろうと不動産営業マンの作業自体は変わりはありませんので。

ミックスローンの案件少なすぎて、ミックスローンって何?ってレベルの不動産営業マンもいます。

まとめ:【ミックスローン】変動金利と固定金利を混ぜた住宅ローン

  • 変動金利と固定金利の両方の良さをもつミックスローン
  • 実際ミックスローンを選択する人は少数派
  • ミックスされる固定金利の方の住宅ローンが金利高めになるのが理由
  • ミックスローンをされる方の裏には銀行員の勧めがある

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