新築一戸建てを購入する世代というと20代から40代の若い世代が中心になりますが、建売新築一戸建てを販売していると、60代からのシニア世代が購入することも多々あります。
「終の住処」的に建売新築一戸建てを購入する方です。
今回はそんな60代70代の新築探しについて解説していきます。
【60代70代の新築探し】危険?建売新築一戸建ては意外と高齢の方も購入される。
60代からの新築一戸建て探しというと、まず「そんな事して大丈夫?」というような危険ではないかという意見があったりします。
しかし働いたり子育てに奔走していた時期とは違い時間に余裕があるのもあって、自分の求めるライフスタイルを実現するための新築購入というような夢のある家探しという側面もあります。
60代70代の新築一戸建て探し
60代70代で新築一戸建て探しをされる方も結構多いです。若い世代が購入するケースではほとんどの場合が住宅ローンでの購入ですが、60代から新築を買われる場合はほとんどの方が自己資金で購入されます。
住宅ローンも少額であれば使えないことはありませんが、年齢や収入面で考えると使える金融機関も限られてきます。特に年齢は完済時年齢が79歳になるようなプランしかない場合も多いですので、60歳から住宅ローンを組んだとしても19年が最長というような支払いになります。
期間が短くなると借りることができる金額も少なくなりますので、年収と年齢で借入可能額が少なめになるのは仕方ありません。
全額から半分以上自己資金をいれる方が多いです。
購入動機はやはり趣味を楽しみたいというような部分が大きくなります。特に一戸建てを購入される方はガーデニングやペットとの生活など仕事をしている時代や、マンション生活ではできなかったことを実現するために購入される方も多いです。
住宅ローン・無理な現金購入は避けましょう
とは言っても極力住宅ローンは避けた方がいいのは事実です。
後数年で退職というような状況でも住宅ローンの審査は通ったりもしますし、年金などの所得を考慮に入れて審査してくれる住宅ローン商品もありますので、若者世帯のような全額住宅ローンで頭金なしというような新築一戸建ての購入方法は難しいかもしれませんが、高齢世帯でも新築一戸建て購入に住宅ローンを借りることはできます。
ですが、やはり健康面など何があるかわからない部分もありますし、何か起こった時に若い時代と違い無理をして対応するというのも難しくなっています。
現金購入でも無理は禁物です。
お金の心配をするくらいなら買わない方が良かったということにならないように注意が必要です。
逆算の考え方がしやすいという利点も
60代や70代で新築一戸建てを購入する場合には余裕を持った逆算の考え方が重要です。
逆算するとなると今度は若者世帯より計算が簡単になります。
直球でいうと「先が短い」ですので計算しやすいです。
こういったこともある意味利点と考えて新築一戸建て購入を決断される方も多いです。20代の人が60年後のことまで予想するのより60代の人が20年後をのことまで予想する方がハードルは低いです。
さらに若い時代であれば、
- 自分や家族が病気になったりするかも
- 仕事の業績悪化やクビになるかも
- 子供の教育費が予想以上にかかるかも
というような懸念がありましたが、60代70代の家探しにはある意味「自分の健康」以外で不確定要素は少ない状態で検討できます。多少病気になることくらい計算に入っているくらいの感じです。
こういった逆算の考え方がしやすいという利点もあります。
高齢の方の新築一戸建て購入は危険?
60代70代で建売新築一戸建てを購入される方は結構いる一方で、YouTubeやネット上でこのような発信をするとやはり「高齢者が新築を買うのは危険」という意見もたくさん出てきます。
「危険」という意見も多い
ご高齢の方が新築一戸建てを購入するというのは「危険だ」とする意見もたくさんあります。
当然収入も少なくなっているでしょうし、住宅ローンで買う場合も年齢的にも借入期間が短いことによる返済負担の増加というのもあります。限りある貯金を使ってしまって生活が困窮してしまう恐れもあります。
そういった意見というのはやはりきちんと考えて購入するのかどうか検討しないといけません。
実際に購入される方を見ると「余裕ありそう」
しかし実際に年配の方が建売新築一戸建てを購入されるのを見ると「余裕ありそう」というのが本音です。あとで出てきますが
若い世代が無理して買うよりも安心感あります。
やはり時代背景的にもいい時代に働いていたという部分もあるかと思いますが、60代70代の方は貯金が凄いあります。客観的に見ても、自分の親と仮定して見ても、「建売新築一戸建てを買って老後楽しもうと思って」という案に賛成できるくらいの余裕資金がある方がほとんどです。
そういった意味ではネット上の「高齢の新築購入は危険」というような話で想定されているような層の方が購入しているわけではないというのは言えるかと思います。
スケールダウンor今までが慎重すぎ
建売新築一戸建てを60代以降に購入される方の特徴としては2つに分類することができます。
- スケールダウンの方
- 今までが慎重すぎた方
です。
まずスケールダウンの方は今までは便利なエリアのマンションに住んでいたものの、一戸建てで生活したくて建売住宅を買うような方です。本当はもっと広かったり仕様の豪華な家だったり、便利な立地がいいという気持ちもあるのですが、無理をせずスケールダウンしているというような状態です。
もう一つは今までの生活が慎重すぎた方です。それなりの所得があるにもかかわらずずっと安い賃貸に住んでいたり社宅生活だったり、30代に買った中古戸建てをいろいろな所に不具合が出ても気にせず住んでいたりというような形で、慎重な資金計画で過ごしてきたので老後のための新築が買えてしまうパターンです。
人生は色々あることを実感します。
新築販売をしていると30代に新築一戸建てを購入するのが「当たり前」と感じる一方、このような30代の時に有名なハウスメーカーで注文住宅を建てることができそうな人が、60代70代まで新築購入をしないケースというのも見ることがあります。
不動産屋としては若者世帯より安心感ある
正直な話不動産屋としては、60代70代で建売新築一戸建てを検討されている方のお財布事情が「心配」になることはあまりありません。
イメージとしてはそんな心配な人はそもそも家を見にきていない感じです。
若者世帯の中には見栄や結婚したし良い家をというような考え方で分不相応な新築購入をされる方もいます。しかし60代70代の新築購入は「見栄」の要素がほとんどありません。むしろこの年齢で買ったことバレたくないくらいのレベルです。
やはり見栄の要素があると無理な買い物をするもので、若者世帯で欲しい新築を買うために夫婦収入合算で住宅ローンを組んで無理な支払いになってしまうというのもよくあります。
60代70代の新築一戸建て購入はプロからすると若い世代の購入よりも安心感のある方が多くなります。
建売新築一戸建ては意外と高齢の方も購入される:まとめ
- 60代70代の新築購入は資金的な無理は禁物
- 住宅ローンも少額であれば使えなくはない
- 危険という意見も多いが実際買っている人を見てると危険じゃない
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