【省エネ性能ラベル】これからの新築一戸建ての省エネ性能の比較の仕方

省エネ性能ラベル 建売新築

新築一戸建てはスーモやホームズやアットホームというような広告を見て探すと思いますが、2024年4月から「省エネ性能ラベル」というような新しい表示項目が増えました

おるすま内田
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断熱性能など省エネの性能を比較しやすくするようにする取り組みです。

今回は2024年から始まった省エネ性能ラベルと、我々がよく販売している大手建売ハウスメーカーの建売住宅における表示について紹介していきます。

【省エネ性能ラベル】これからの新築一戸建ての省エネ性能の比較の仕方

YouTubeおるすまチャンネル「省エネ性能ラベル①」

新築一戸建ての広告においても省エネ性能ラベルというのが使われるようになりました。

2024年4月から省エネ性能ラベル開始

2024年4月から建築物の販売・賃貸のときには「省エネ性能ラベル」と言われる一定の性能のレベルを表示することになりました

表示は努力義務ではありますが、これまで省エネ性能を書いている物件もあれば、書いていない物件もあり、書いている物件でも書き方や記載方法が違うため比較ができづらい部分がありました。そういったものを統一的な表示規格を作ることで比較をしやすくしようとする狙いがあります。

なぜこんな省エネ性能・断熱系の性能を比較したいかというと、

おるすま内田
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とにかく夏が暑いから?

という側面もあります。気候変動で酷暑も続いておりますし、それを含めたエネルギー問題というのも重要な課題です。電気などを効率よく作り、効率よく消費していくことが社会問題でもありますので、各住宅でエネルギーを無駄遣いすることなく生活する必要があるわけです

そういった省エネな生活を実現していこうという流れで、正確に比較できるようにし、省エネ性能の高い住宅が供給されやすいようにしていくという取り組みで省エネ性能ラベルという制度がスタートしています。

省エネ性能ラベルってどんなもの?

省エネ性能ラベルはこんな感じのものになっています。

右上に書かれている「再エネ設備なし」「再エネ設備あり」は太陽光発電などの設備があるかどうか。こちらの書き方ではソーラーパネルなどは載っていない物件になります。

エネルギ消費性能は★で表示

その次の黄色い★マークの部分はというと、建物で使われるエネルギー、冷暖房や換気・給湯などなどの熱量を何%削減できるかという指標になります。

住宅性能評価制度の「一次エネルギー消費量等級」というようなところに関係がある指標です。

建売大手ハウスメーカーでは、一建設さん・アーネストワンさん・東栄住宅さんなど一次エネルギー消費量等級が「6」これは★3に該当します。そのほかのハウスメーカーでは一次エネルギー消費量等級「5」の物件を販売しているメーカーもありますがこれは★2に該当します。

おるすま内田
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建売住宅では★3か★2が多くなると思います。

断熱性能は赤い家のマークで表示

YouTubeおるすまチャンネル「省エネ性能ラベル②」

その下の断熱性能という赤い家のマークのところ、これは同じく住宅性能評価でいうところの「断熱等級」が関わってくる表示になります

建売大手ハウスメーカーでは、一建設さん・アーネストワンさん・東栄住宅さんなどは断熱等級「5」これはそのまま赤い家のマークが5つつくことになります。そのほかのハウスメーカーでは断熱等級「4」なども多いですので赤い家のマークが4つついている場合もあると思います。

おるすま内田
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赤い家のマークは5つとか4つ表示されているケースが多くなると思います。

この辺りが超ざっくりとした建売住宅と省エネ性能ラベルの見方になります。

省エネ性能ラベル・不動産業者の本音

省エネ性能ラベルについて現場の不動産業者の本音をいうと毎回色んな制度や取り組みや業者に文句ばっかり言っている私ですがこれについては

おるすま内田
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大賛成です。わかりやすくなると思う

って感じです。断熱性能や一次エネルギー消費量などの表記については、各社各ハウスメーカーで表示するところもあれば、しないところもあり、表示しても仕方が違うのでわかりにくいという課題を解決する「良い取り組み」だと思います。

そんな中でも問題点を無理やり言いたいので、まだ続きも読んでください。

再エネ設備ありの★表記ややこしくない?

建売新築一戸建てではまだまだ太陽光発電付きの物件は多くはありませんが、太陽光発電付きの物件に関しては「再エネ設備あり」となり以下のような省エネ性能ラベルになります

つまりはキラキラした星が増えたわけです。削減できるのノーマルの⭐️と生み出されるキラキラした🌟の2つで表現しているわけですが、

おるすま内田
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個人的には私はこれは良くないと思います。

省エネできる分と生み出す分の星は並べて表示せず、別の指標として表示した方がわかりやすかったと思います。こうなると

  • 「ノーマルの⭐️4つ・再エネなしの星4つ」
  • 「ノーマルの⭐️1つ・再エネあり🌟3の合計星4つ」

これってどっちが凄いのか分かりにくいと思いません?流石に分けて書くべきなのではないかと思ってしまいます。

太陽光発電事業を推進したいというような思惑を感じる部分もあります。

目安光熱費比較は難しい

目安光熱費の項目がありますが、これはなかなか表示する方としても難しいし、表示を見た方としても誤解を招かずに見るというのは難しいのではないかと思います。

表示する方の難しさとしては、一々目安光熱費を書くのがめんどくさいというか。星と家のマークで十分なのになんでこんなややこしそうな数値比較を作るのよっていうのが正直なところです。

そしてこれを見るお客さんの立場からしても「約〇〇円/年」と言われても

  • 年間の光熱費を把握する習慣のない人が多いからよくわからん
  • 自分の家の年間光熱費と比較して誤解を生む

というような問題があると思います。この表記をA物件は〇〇万円、B物件は××万円と比較するのはアリですが、A物件は〇〇万円、うちの光熱費は××万円という比較する人が多そうで不動産営業マンとしては心配です。

星が何個でとりあえずは良かったと思います。

「断熱等級5でもショボいです!」って言う人ダルい。

最後は問題点ではないですが、こういう表示制度がスタートすると大体「断熱等級5でもショボいです」「断熱等級5でも不十分です」という工務店系の人がたくさん出てきます

おるすま内田
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自分たちが作る家の断熱性能がさぞかし素晴らしいんでしょうけど。

今回は「省エネ性能の表示を頑張っていこう」って取り組みが始まったところなんで。それはすごくいい事ですから。

今回のこの省エネ性能ラベルは、こういったポジショントーク的に今の主流の住宅がまだまだ断熱的には不十分というような主張をする人にとってもめちゃくちゃ良い制度だと思います。今までは「断熱等級5です!」って言ったらお客さんも「へえ凄そう」って思っていたものが、

あれまだ上あるんかって、6とか7とかってどんなんなんやろ。って思ってもらえる可能性もあるわけですから。

ああいうのを見ていると、いい制度が始まった時まで自分たちの作ってるものの断熱性能の自慢したいか。って思ってしまう部分あります。

まとめ:【省エネ性能ラベル】新築の性能をどのように比べる?

  • 省エネ性能ラベルが2024年4月から始まった
  • 省エネ性能を比較しやすくなったと言える
  • 個人的にはいい取り組みだと思う。
  • 太陽光発電を推進したいのが見え隠れする部分が若干違和感ある

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