南都銀行は奈良県奈良市に本店を構える、地元から愛される地方銀行です。奈良県の地元の方はもちろん、支店のある大阪・京都などでも馴染みのある銀行です。
地域のネットワークをいかしたきめ細やかなサービスに満足している方が多く、はじめて住宅ローンを借りる人でも安心です。公式ホームページもとても見やすく、お客様ファーストをかかげる姿勢がうかがえます。
この記事では南都銀行の住宅ローンの金利・審査基準・などを解説していきます。
南都銀行の住宅ローンの金利
南都銀行の変動金利の住宅ローンの金利はどれくらいかというと
- 基準金利 2.675%
- 最大金利優遇後の実行金利 0.60%
といった感じです。ただ0.60%の金利が適用される方は稀で、通常は0.675%から0.875%の方がほとんどです。
南都銀行の住宅ローンの審査
南都銀行の住宅ローンの審査について借入額を中心にまとめていきます。
南都銀行の住宅ローンでいくらまで借りられるか
南都銀行の住宅ローンではいくら借り入れができるのでしょうか。
全国保証の場合は、計算上の借入額と()内に「年収の8倍まで」の上限の額を書いています。年収の8倍までしか借り入れはできないので実際はこの金額になります。
年収 | 南都保証 | 全国保証 |
300万円 | 2,040万円 | 2,450万円(2,400万円) |
350万円 | 2,380万円 | 2,860万円(2,800万円) |
400万円 | 3,170万円 | 3,820万円(3,200万円) |
450万円 | 3,570万円 | 4,300万円(3,600万円) |
500万円 | 3,970万円 | 4,780万円(4,000万円) |
借入可能額の目安です。それでは具体的にどのように計算して借入可能額を決めているかというと
南都銀行の住宅ローンの審査金利と返済比率
借入可能額の計算は、審査金利と返済負担率によって計算します。南都銀行の住宅ローンの審査には南都信用保証を使うものと、全国保証を使うものの2種類あり、審査も2つに分けられます。
審査するときに使う「審査金利」は
- 南都信用保証での審査 2.675%
- 全国保証での審査 1.475%
この金利ででた支払額が年収のどれくらいの割合になるかで借入額が決まります。これを返済比率(返済負担率)といいますが、
- 年収400万円未満の方 → 30%以内
- 年収400万円以上の方 → 35%以内
に収まる金額であれば借入可能です。
審査金利?返済比率?よくわからない。。。という方は具体的な借入上限額の計算例をみてみてください。
具体的な借入額の計算例
例えば年収420万円の年収の方の35年借り入れの南都銀行での住宅ローンの借入可能額を計算すると、
まず返済比率で「年収400万円以上」なので35%以内ならOKということになります。つまり
400万円×35%=140万円
までなら年間住宅ローン支払いをしてよいということになります。これを月々で割ると
140万円÷12か月=11.6万円くらい
月々の支払まで出たところで審査金利を使います。今回は南都信用保証で計算するとして審査金利は2.675%・借入期間は35年で月々の返済額11.6万円以内に収まる借入額は3180万円くらいまで可能ということになります。
途中で月々11.6万円の支払いというのが出てきましたがこの金額が支払額ではありません。これはあくまで審査金利2.675%による金額で、融資実行金利は優遇が受けられ0.775%など(審査により異なる)になります。実際に3180万円まで借入すると8.6万円の支払になります。
借入可能最低年収
100万円 (実際は250万円以上が目安「南都銀行住宅ローン担当談」)
最低勤続年数
1年
ステップアップでの転職と判断できるような場合には、転職後1年未満でも審査できる可能性あり。
年収や借入額によっては1年未満でも審査可能
南都銀行の住宅ローンの特徴
諸費用も住宅ローンとして借入
住宅ローンでは物件価格のみの借入で諸費用や追加工事の費用などが借りられないか、借りられても金利の高い別のローンで借り入れすることが必要な場合もあります。ですが南都銀行の住宅ローンではこういった諸費用などの「物件価格以外の費用でも住宅ローンに組み込めます」
具体的には
<付随費用>外構工事費用(門扉、塀、造園、車庫等にかかる費用)、住宅関連設備(システムキッチン等)の費用等
<諸費用>家電・家具・インテリア費用、解体工事費用、保証料、火災保険料、登記費用、引越費用、住換え時の既存の住宅ローンの残債等
などの費用であれば借入可能です。
保証会社が2つある
審査する保証会社が2つあります。南都信用保証と全国保証の二つで、審査するときの金利や基準が違います。
南都信用保証は南都銀行独自の保証会社で、全国保証と比べると審査金利が高いため借入額が伸びない場合がありますが、金利や保証料を低くしてもらえたり、団信などの優遇を受けられたりします。
逆に全国保証で審査は、借入額を多めにほしい人など南都信用保証での審査が厳しい人のために用意されているといった使い分けがされています。
土日祝日も対応可能
南都銀行には住宅ローンセンターがあり、土日祝日も対応可能です。
どうしても平日時間が取れない方にはうれしいですね。
事務手数料・繰り上げ返済費用
住宅ローンの事務手数料は55,000円かかります。
借入後に繰り上げ返済する場合の返済費用は
窓口利用の場合、変動金利なら11,000円(税込み)固定金利なら33,000円(税込)
インターネットバンキング利用の場合8,800円(税込み)
優遇金利をうけるには給与振り込みが必要
金利の優遇を受けるには会社からの給料の振込口座を南都銀行に変更する必要があります。クレジットカード(ナントDCカード・ナントVISAカードのいずれか)を保有している、または新規に契約することも条件になります。
会社側の事情で給与振込口座の変更ができない場合などは、ガスや電気などの引き落とし口座を南都銀行にするなどで、振込口座を南都銀行に変更しないでもいい場合もあります。
南都銀行の住宅ローンに向いている人
奈良県を中心に展開する南都銀行の住宅ローンに向いている人は、
- 奈良県、奈良県付近(京都・大阪)に住んでいる人
- 近くに窓口があり、窓口サービスが便利に受けられる人
- 対面での手厚いサポートが欲しい人
- 給与の振り込み口座が南都銀行の人
です。
奈良に住んでいる方はもちろん、近隣の方にもおすすめです。ただし南都銀行でお得な金利優遇を受けるには、給与の支払い口座を南都銀行に指定する必要があります。
そのため必然的に地元の方か、勤務先が奈良県の方に絞られるでしょう。地元の方なら文句なしでおすすめです。
南都銀行の住宅ローンを徹底解説【金利・審査基準・手数料】:まとめ
地域に愛される地方銀行。奈良県を中心とした豊富な店舗で土日祝日も対応可能な住宅ローンセンターも各所にあり、土日しか時間が取れない方には便利です。
余談:ネット上に「南都銀行は金利の交渉ができる」というような書き込みを見たことがあります。つまり「金利を安くしてーな」というと安くしてくれる場合があるということ。
これは実際はないです。安くはなりません。
ただ・・・
他の銀行と競合した時に、時より見せる「このお客さんに貸したい」というときの提案は・・・すごい。これ以上は言えませんが・・・。