建売新築一戸建ては多く場合、建築された後に見学し、建築しているところを見ることはありません。そうなると
ちゃんと建てているのかな?図面とかはある?
というところが気になってきますよね。
建売新築一戸建ての場合はそもそも作っていない図面とかありますよね
現場の工員さんが迷わずに最善策がわかりやすい範囲は図面とか無く指示しないスタイルが建売のハウスメーカーの方針やな
今回はそんな建売新築一戸建ての購入時にもらえる図面について解説していきたいと思います。
図面がもらえない?建売新築一戸建て購入時にもらえる図面
建売新築一戸建てを購入した時にもらえる図面は、建売メーカーにもよりますが、
- 建物配置図
- 立面図
- 平面図
の3つです。重要事項説明書や契約書などにも
というような感じで、買主に渡すことがかかれています。設計図書として建築確認申請につかった配置図と立面図と平面図がもらえます。
図面以外の書類では、
- 建築確認申請書
- 確認済証
- 検査済証
がもらえます。 逆にそれ以外の図面は渡していないということです。
「建売の図面」配置図・平面図・立面図とは
それでは建売住宅を購入した時にもらえる図面についてひとつずつ解説していきます。
建売の図面①「配置図」
建売新築一戸建てでもらえる図面の「配置図」とは土地に建物がどう建っているのか書いてある図面です。
周辺の土地の状況や道路の幅や接している長さ、建物と敷地境界線との距離などがわかります。
追加で外構工事を頼む場合などには、現地に来て長さを測ってもらう前でも、この図面があればだいたい把握できるので、見積もりなども作ってもらえると思います。
「建売の図面」②平面図
平面図とは、イメージで言うと広告で見る間取図のとても詳しい図面で
間取の詳細な面積・長さなどとともに筋交いがどのように壁に入っているかも書いています。
筋交いの方向や位置もわかるので、エアコンを施工する際などの壁に穴をあけないといけない場合には、この図面を業者に見せると、通っている筋交いを傷つけることなく工事をすることが可能です。
「建売の図面」③立面図
立面図は、東西南北4方向から見た建物の図面です。
建物の高さ、屋根の角度と面積などがわかるので、太陽光パネルを施工するときの見積もりの時に見せてほしいと言われたりします。
建売住宅の場合は、シャッターが付いていなかったり、網戸が付いていなかったりするので、その時の施工箇所を数える時には便利かと思います。
建売の図面・その他・地積測量図など
その他でもらえる図面としては、地積測量図や公図などの法務局に登録されている図面ももらえます。
これらの図面は最悪もらえなくても法務局に申請すれば見ることができます。
建売でもらえない図面・書類はなに?
それでは建売新築一戸建てを買ってもらえる図面のほかにどういう図面があるのか。よく質問をいただく、もらえない図面について紹介していきます。
電気や給排水管の図面
一番要望が多くて、そして売主に請求してももらえないのが電気図面と給排水管の図面です。電気の線が屋内のどこを通っているのか、給排水管が床下のどこを通っているのかを確認する図面です。
電気設備図面や給排水設備図面は建売では1棟1棟作っていないのが普通です。
工事をする業者内で施工図というようなものを作って作業を進めていて、それを保管しているということもない場合が多いようです。
建売の場合、間取や仕様も似たようなものが多く1棟1棟に図面を作っているわけではなく、その1棟の電気図面などはないと思ったほうが良いかと思います。
矩計図(壁などの断面図)
矩計図とは、建物の一部分を垂直に切断して、建物の高さ、各階の床の高さ、基礎や天井裏など各部分の寸法と、材料・下地の種類などが記入されている図面です。詳細断面図と呼ばれることもあります
矩計図があると断熱材の厚さや外壁材の種類などが書かれていて断熱性能などをチェックするのに便利な書類なのですが、建売の売買では普通は渡されることはありません。
代わりに仕様書などに「断熱材・グラスウール」「外壁材・サイディング」などと記述されているだけになります。
地盤調査報告書
地盤調査自体はしているが普通は渡していないというのが多いです。
一建設の場合は、地盤調査報告書も引き渡し時にもらえるケースが多いと思います。そのほかの建売業者は請求がない限りは、渡してもらえないという状況です。気になる場合は請求してみたほうが良いかもしれません。
構造計算書
構造計算書は、ありません。もともとよく販売されているような木造2階建ての規模の建売には構造計算が必要ありません。構造計算書がないことで不安になる必要はないかと思います。
耐震性や構造計算についてはこちらのページも参考にしてください。
建売で図面を渡したがらない理由
建売新築一戸建てを購入する場合に、自分が知りたい図面を建売メーカーに請求してももらえないというケースがあります。
- 「いつも簡単な図面しか渡していません」
- 「会社の方針ですので・・・」
- 「会社に来てもらえれば閲覧可能ですが、お渡しはできません」
といった感じで、メーカーによっても、さらには担当者・間に入る不動産仲介業者によっても対応はまちまちです。
こういった図面を渡したがらない理由はいろいろありますが
- 図面を見て詳しいことを聞かれた場合に営業担当の人は専門的な知識がないのでイヤ
- 以前の説明で適当に答えた内容が間違っていたことがバレるのがイヤ
- そもそも図面がない
というような理由がある場合が多いです。
建売で請求した図面がもらえないと買わないほうが良い?
建売では自分が見たくて請求した図面がもらえない場合も多いです。購入した後ですらもらえない図面もあると思います。
そういった自分が求めている図面をもらえない場合は、「図面を見られたらヤバいことがあるってこと?」ということで購入を控えたほうがいいのでしょうか。
それも一つの考え方ですが、私は「渡してもらえない理由」が理解できるものであれば問題なく購入してもいいと思います。
例えば、図面をそもそも作っていない理由も「会社の方針で・・・」と言われも、理解できませんが、「全物件こういった基準で施工しているために一件一件の図面は作らず現場対応するコストダウンの一環で・・・」と言われれば、理解できる人もいると思います。
このような理由が理解できるか、理解できないかで購入の判断をすべきで、図面がないから不安で購入しないというのも、あまりおすすめしない考え方です。
建売で請求しても出てこない図面をもらうコツ
最後に建売住宅を購入して、図面を請求してもなかなかもらえない場合の対処法を解説します。
何を知りたいのか明確にして図面を請求する
図面を請求するときは何を知りたいのか明確にして請求したほうが良いです。「電気図面ををください」だけではなく、「こういう工事を予定していて電気の配線がどこに通っているのか知りたいので電気図面をください」というような感じです。
こうすれば電気図面を作っていなくても、そのやりたい工事の施工方法をメーカーとして工事業者と打ち合わせしくれたり、図面がもらえなくても問題が解決する場合もあります。
担当者以外の人に直接図面を請求する
図面がもらえない理由のところでも書きましたが、担当者の個人的な理由により図面がもらえていないという場合も考えられます。担当者に依頼してもそこで止まっていて会社にまで伝わっていないというケースです。
疑わしい場合は、直接メーカーのコールセンターや事務所に依頼するなどしてもいいかもしれません。
図面がもらえない?建売新築一戸建て購入時にもらえる図面:まとめ
建売新築一戸建てでもらえる図面は、配置図・平面図・立面図、書類は確認申請書・確認済証・検査済証。
「図面がもらえない」と不安を煽るようなネット記事も見るが、渡される図面や書類にかなり詳しい内容が載っている。それでもほしい図面があれば請求してみましょう。
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