最近は正社員に限らずに様々な働き方をする方が増えてきました。その一つが派遣社員です。派遣社員で住宅ローンが通るのか心配という方のために、今回は派遣社員で住宅ローン審査を通過す方法について解説したいと思います。
派遣社員で住宅ローン審査を通過する方法
派遣社員で住宅ローン審査を通過する一番の方法はフラット35です。住宅金融支援機構の行っているフラット35では、雇用形態を問わずに申し込むことができます。
このフラット35の住宅ローン審査は、主に年収によって行われるので派遣社員としての年収が高ければ住宅ローンを組むことができます。
フラット35は住宅金融支援機構が行っている長期固定金利の住宅ローンで、国の政策のもとに行われています。つまり、国の税金を使用しながら、国民にマイホームを購入することを応援するために作られています。そのため一般銀行では審査が厳しくなる派遣社員の住宅ローン融資も行っています。
普通の金融機関での派遣社員の審査
派遣社員での住宅ローンはフラット35以外に無理かというと、普通の銀行でも審査してもらえるところはあります。この点はアルバイトやパートの場合とは少し異なります。
たとえばイオン銀行では、
じぶん銀行では、
というように派遣社員でも審査をすることがかかれています。ただ、両方の記述を見てもわかるように、こういったネット銀行系は審査も厳しいので派遣社員の方が審査を通過するのはかなり稀です。
逆にHPなどでは記述していないところも多いですが、都市銀行や地方銀行や信用金庫などでは「年収は8割計算」「勤続3年以上」「派遣元が一定規模」などの条件を付けて審査をしており、実際に通過するケースもあります。
派遣社員が住宅ローン審査が厳しい理由
このように派遣社員は正社員などと比べると、そもそも審査してもらえなかったり、審査してもらってもほとんどの場合で通過しなかったりと住宅ローンで不利な扱いを受けています。
それはなぜかというと、派遣社員は企業としてもリストラしやすい社員ですし、法令も長期派遣を許さない方向にありますので、正社員と比較して企業に雇用を継続してもらいにくい環境にある派遣社員は住宅ローンの審査の観点ではどうしても不利になってしまうわけです。
正社員と偽って審査した場合
住宅ローンの審査で派遣社員であるにもかかわらず、正社員と申告して審査を受けた場合は、すぐバレてしまします。絶対にやめましょう。
派遣社員の場合は多くの場合が派遣元からの社会保険の保険証が交付されています。ですので、勤務先の会社と保険証の記載の会社が違うので、「勤務先のほうの会社の正社員です」というにはかなりの無理があります。(逆にその会社のアルバイトが正社員と虚偽申告をするほうがばれにくい)
虚偽の申告は後に発覚した場合は住宅ローンの一括返済を求められることもあります。
派遣社員で住宅ローンを組む時にしておきたいこと
派遣社員の住宅ローンも一番はフラット35ですので、どうやってフラット35の審査を通過するかということになってきます。
- 信用情報を確認する
- 頭金をためる
です。フラット35は個人信用情報には厳しいので、自分の信用情報を確認してクレジットカードや過去の借入に延滞などの記録が残っていないか確認する必要があります。さらにフラット35は基本的には物件価格の9割しか借り入れができないので、(金融機関によりフルローンプランもあるが)頭金を用意しておく必要もあります。
さらに多くの不動産業者や金融機関に相談してみることも必要になってきます。
派遣社員の住宅ローンについては取り扱いを公表していない金融機関も多く、実際に相談してみないとわからないこともあります。以前派遣社員のお客様の融資を通してもらった金融機関もHP上には一切派遣社員の取り扱いの記述はありませんでした。
派遣社員で住宅ローン審査を通過する方法:まとめ
派遣社員で住宅ローンの審査を通過するためには勤務形態を問わないフラット35が最適。ほかの金融機関でも融資をしてくれるところはあるので、あきらめずに探したほうが良い。
ネット銀行が派遣社員も審査することを書いているが、ほぼ通らないと考えたほうが良い。
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