建売新築一戸建てを検討していく中で、ひときわ価格の優位性のあるメーカーさん「アーネストワン」にたどり着いたお客様も多いのではないでしょうか。
しかしネットで検索してみると「アーネストワン」と入れただけで「欠陥」「欠陥住宅」「苦情」などのフレーズが出てくることもあります。
昔よりかはかなり改善されて、正直販売現場では問題ないレベルですよね
ネット上の話は昔の話で今では参考にならないクチコミも結構含まれてるよな
今回はそんなアーネストワンの建売住宅は欠陥住宅なのか解説していきます。
【アーネストワン 欠陥】と出てくるけど大丈夫?
結論から言うと全然大丈夫です。アーネストワンの建売住宅で欠陥住宅といえる建物はほとんど見ないといっていいでしょう。
しかしごく稀にハズレ物件というような施工不良の目立つ物件があるのは確かです。後半で私が10年以上建売を販売する中で見たことのある事例を紹介させてもらいます。
アーネストワン=欠陥住宅とは言えない
アーネストワンの建売住宅=「欠陥住宅」というイメージを持っている方も意外と多いですが、実際はそんなことはありません。
先ほども言ったように「ハズレ」の物件がごく稀にあるという状態です。
ハズレがあったらダメという考え方もありますが、ものすごく高額の注文住宅を建てても「ハズレ」の施工は全然あります。
アーネストワンさんは毎年大量の建売を建築し販売していますが、欠陥住宅といえるような物件を見つけることはほとんどできません。(あれば動画やこのブログのネタにしたいと思っているのですが・・・)
「アーネストワン 欠陥」そもそも出てくるか
そもそもグーグルなどの検索エンジンで「アーネストワン」と検索しようとすると「欠陥」などのワードが表示されるかというと、実はもうされないことが多いです。
この追加で関連ワードが出てくるのは「サジェスト機能」というもので、多くの人が検索するワードと自分が検索したことのある履歴などをもとに関連ワードを出すもので、私のような「アーネストワン 欠陥」とかで調べたことのある者が調べると「アーネストワン」と入れただけで「欠陥」と出ます。
ですが、自分の検索履歴を排除したモードというので「アーネストワン」と入れると
「評判」とかが出てきて、意外とネガティブなワードは出てきません。
「欠陥」と「ショボい」の違い
それでもアーネストワンのネガティブな情報をネット上で探そうとすれば、簡単に探すことができます。
ですが、そのすべてが「欠陥」「欠陥住宅」といえるかどうかは微妙で、価格の安い建売特有のシンプルすぎる仕様を「ショボい」というニュアンスで語っているケースが多いのも事実です。
欠陥住宅とはホームズさんの用語集によれば、
欠陥住宅の定義・ホームズ用語集より
というもので、ネット上に書いてあることは「ショボい」と「欠陥」の区別が曖昧な(一般の方なので仕方ないですが、)書き込みも多くみられます。
アーネストワンで実際に見たことのある「欠陥」
とは言っても、アーネストワンの建売住宅を長く販売していると、時々これはどうなの?と思う施工を見ることはあります。
実際に見たことあるという「欠陥」といえるのではないかという問題のあった施工を紹介してみます。
外壁の釘の位置が端過ぎて割れてる
これも一昔前の話になりますが、外壁を固定するための釘の位置が端過ぎるというのは見たことがあります。
外壁材の特集ページでも紹介しましたが、外壁材の釘打ちは端から20mm離さないといけないそうで、そうしないと外壁材自体が割れてしまってうまく固定できない状態になります。
このルールを破って外壁材の端ギリギリに釘打ちをしている現場は数回見たことがあります。
床下の断熱ボードの剥離
次に床下の断熱ボードの剥離も見たことがあります。
床下にはボード上の断熱材が隙間なく貼り巡らされているのですが、
それの1枚が床の基礎に落ちていて、キッチンの床下収納のところからのぞくとそれが見えたという事案です。
正直これは床下収納のところから見える範囲は限られていますので、見えないところでもっとあったという可能性や、今もあるという可能性もある話ですね。
床下の水漏れ
次に同じく床下が水濡れしていたという事案です。
同じようにキッチンの点検口から床下の基礎をのぞくと水が床下に少したまっている状態が確認できました。プールのような状態ではないですが、水があること自体おかしいので要調査となり、結局配管から水が漏れているということがわかり、補修してお引き渡しとなりました。
ネット上の「アーネストワン・欠陥」情報の検証
次にネット上に書かれているアーネストワンの情報を紹介していきます。
前述しましたが、アーネストワンの「欠陥」関連などネガティブな情報はネット上では簡単に見つけられます。ここでは少しネット上に見られる書き込みを紹介するとともに検証していきたいと思います。
- 時期(古すぎないか)
- 真偽(明らかに嘘っぽい話ではないか)
- 欠陥の話かそれ以外の話か
この3点に注意してみると、ネット上の書き込みを見てもある程度「アーネストワン大丈夫そう」と思えてくるかもしれないので皆さんもネット情報をこの観点から見てみてください。
アーネストワン最悪です。本当に困っています・・・
教えてすまいの先生(ヤフー不動産)より
2013年11月の書き込みでだいぶ前の話とは言えますが、全体的に聞いたことがある事例もありその当時としては本当にあったトラブルといえるでしょう。今で考えるとありえないほどの杜撰さといえますので、ここまでの物は現在はないと思って検討してもらいたいものです。
具体的には①はカーテンレール付ける用の内部のボードが施工されていないというのは、そういう施工不良があったというのは当時聞いたことがありました。
④はフードカバーが歪んで施工されているのを見たことはあるので、もしかしたら外れているというのも当時あったのかと思われます。
②③もあり得ないほどの施工不良・欠陥ですが、実際に聞いたことがある①④とここまで正確に書かれていることを考えると実際にあったことと推測してイイでしょう。
今はこんなことすべて見ることはできないほどの欠陥ですが、こういったことが過去にあった可能性があるということも加味して検討する必要があるでしょう。
2階のトイレを流す音が1階で聞こえる
マンションコミュニティさん「アーネストワン建売3」より引用
2020年10月の書き込みです。最近です。1階の部屋で2階のトイレを流す音が聞こえる。窓に隙間がある。
これはなかなか嘘っぽい話ではあります。
アーネストワンは2階のトイレの下水は「外部配管」が基本になっています。
もしかしたら内部配管のところもあるのかな?と思いますが長いこと販売をしていて見たことはありません。
あと隣の匂いは換気扇などから入ってくると考えるのが一般的です。窓に隙間があるというのは匂い以上にもっと気になる現象が出てくるのではなかろうか、と思います。私は嘘・ネタ投稿と推測しました。
欠陥ではなく「ショボい」系投稿
マンションコミュニティさん「アーネストワン建売3」より引用
こちらも最近の書き込みですね。こちらは紛れもなく本当のことです。
最近の仕様変更、駐車場のアスファルト敷きやクローゼットのハンガーポールなど詳しく書かれています。どれも欠陥といえるかというと言えないですが、「ショボい」と感じる方もいれば、価格に納得しているのでと購入される方もいるというレベルの話になっています。
建物の欠陥ではないですが土中埋設物の話
マンションコミュニティさん「アーネストワン建売3」より引用
最近の書き込みですし、こちらも現在もあり得る話だと思います。
ただ契約書には「土の入れ替えをしていない」旨と「土中に自然石などが含まれている可能性がある」など書かれています。そこにあった土をそのまま使わせてもらっているという内容です。これはアーネストワンに限らずほとんどのハウスメーカーで書かれていると思います。
この書き込みの方がどのような対応をしてもらったのかは不明ですが、いつも使われている契約書を検討してみる限りは、「アーネストワンが建てる以前から土中にコーキング材が埋まっていた可能性」もあるので、アーネストワンの工事の人が埋めたことをこの方が証明しない限りは、対応してもらうのは難しいと考えられます。
あくまで土の入れ替えはしていないので、最初から埋まっていたものは建築に支障の出るもの以外は、そのまま埋まった状態で引き渡しになります。
最後に結構多いのが工事の時の近隣トラブルです。挨拶ない。うるさい。朝早くまでする。夜遅くまでする。迷惑駐車。タバコ。など。これはどのメーカーもあります。その辺も動画では紹介したので良ければ動画も見てみてください。
【アーネストワン 欠陥】と出てくるけど大丈夫?:まとめ
アーネストワン=欠陥住宅というわけではないが、施工不良もごく稀にあるので、そんなハズレ物件を購入しないように注意をすべき。
ネット上の情報を検証すると、
- 昔過ぎて今はあまり参考にならないもの
- 真偽が疑わしいもの
- 欠陥ではなく「ショボい」といっているもの
などが多い。ネットの情報も参考にしながら良い家探しをしてもらえればと思います。
そんなアーネストワンさんのお家のことなら何でもお気軽にご相談ください。